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こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
2022年3月28日にオンラインで北海道致知若獅子の会が開催されました。
若獅子の会は人間学を学ぶ月刊誌『致知』の若手の読者で構成される読書会です。
課題文を読んできて感想文を用意します。
用意してきた感想文を発表しあい、良いところを褒め合う美点凝視の観点でフィードバックをします。
わたしも世話人として活動しており、課題文の選出を担当しています。
参加者募集中です。
興味のある方は是非ご連絡をお願いします。
三月号の特集は「渋沢栄一に学ぶ人間学」でした。
わたしは安岡定子さんと栗山英樹さんの対談記事を課題文に感想を書きました。
以下全文をアップします。
対談 人間力を高める『論語と算盤』の言葉
渋沢栄一。
日本資本主義の父と言われるような偉大なる人物である。
新一万円札の肖像画として決まる前から『論語と算盤』の存在は知っていた。
知り合いの読書仲間がパーソナリティを務めるラジオにゲスト出演したときに話されていたのがきっかけであった。
北海道日本ハムファイターズの前監督である栗山さんが選手に配っていたこともそのときに知り、興味をもったため購入して読んだ。
『論語と算盤』の冒頭に「誰でも論語を読んだことがあるだろう」という旨の言葉にどきりとした。
というのも当時は『論語』を読んだことがなかったからである。
今は『論語』を毎日素読するようになり、時間とともに自分に対する変化というものも感じているところである。
選手としてよりも解説者として活躍されていた栗山さんが就任して日本一の快挙を成し遂げることができたのは選手に対しての「人間教育」をしっかりとなされていたことがあげられる。
自分を律していくためにも『論語と算盤』を含めた古典に真理を求めていくことは大切だと思う。
対談の中で特に印象に残ったのは、安岡さんのこと言葉である。
引用する。
人はどうしても花を咲かせたい、葉を繁らせたいと上のほうばかりに目が向く。でも大切なのは目に見えない根っこの部分です
(p50 下段)
すぐに成果に結びつかなくとも根っこをしっかりと張り巡らせておけば必要となったタイミングで大きく目に見える形で成長し成果につなげることができると思った。
改めて致知を通して人間学を学び続けたいと思った所存である。
栗山さんは監督という組織の長としてのプレッシャーや葛藤も多くあったであろう。
これからは侍ジャパントップチーム監督としてより広く選手たちを見ていく立場になられると思う。
その中でやはり出場というだけでも野球は不平等であり、そのことを受け入れたうえで自分の役割を果たしていくことが求められる。
自分の場で何かに置き換えられることではないがチャンスが巡ってきたときには飛び込み、自分のものにしていきたいと思う。
現代語訳で数回読んだ『論語と算盤』であるが、やはり人間なので忘れてしまう。
今月号の特集テーマが渋沢栄一だったこともあり、『論語と算盤』を再読した。
一番響いたのは「精神の向上を、富の増大とともに進める必要があると信じている」(渋沢栄一 守屋淳=訳『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書))というところである。
わたしの本の良さや魅力を伝える活動を読書セラピストとして行っているが、これもしっかりと対価を受け取ることで活動が発展していくのであれば後ろめたさは感じなくて良いのだと感じた。
満足度をあげつつ活動の幅を広げられるようにこれからも成長をするための努力を怠らず続けたい。