2021年8月に読んだ本

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「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

2021年8月に読んだ本をまとめました。

通し番号は今年に入ってからの通算です。

2021年8月に読んだ本

91.村上春樹『女のいない男たち』(文春文庫)

表題作の『女のいない男たち』を含む6つの短編集です。

収録作の『ドライブ・マイ・カー』が映画化されることもあり、再読をしました。

とは言っても前回読んだ記憶が全くと言って良いほどなく新鮮な気持ちで読むことができました。

もつれによる別れや死別によりひとりになった男たちの物語です。

知らずのうちに誰かに依存することはあるでしょうし、忘れられない人というのもいるでしょう。

どう折り合いをつけていくかはそのときにならないとわからないものなのかもしれません。

(2021/07/30〜8/2)

92.春日武彦『あなたの隣の精神疾患』(インターナショナル新書)

ネットのおかげで少しは身近になったのかと感じる精神疾患です。芸能人の方も公表されて休むのを耳にしたりします。

その一方で誤った見識が広まったり、簡易テストを受けるだけで終わってしまったらと別の問題も発生しているかたと思います。

当事者として知識のアップデートとして、本屋さんで見つけたので手に取ってみました。

専門的なところは本書に譲るとして、病気への捉え方がとても参考になりました。

わたしは病気が原因で大学を中退しましたが、今でも研究をしてみたかったなとかせめて卒業をしたかったなと思うことがあります。

それでもそのまま進んでいればもっと大きなことになっていたかもしれないと想像することもあります。

結果として良かったとしても無理にそれを肯定化することはしなくてもよく、「着地点を決める」のはまだ先でもいいんだなとふっと心が楽になりました。

(2021/08/03〜8/6)

93.イルセ・サン『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

HSPとはHighly Sensitive Person の頭文字をとったもので、日本語では「繊細さん」などと言われたりしています。

巻頭のHSP度を測るテストをやってみるとやはり該当しているようでした。

本書に出てくる花火が苦手であったり、諍いの場面にいると心が窮屈になったりする感覚は確かにその通りだなと感じました。

HSPであること自体は一つの特性なので上手に付き合っていきたいと思います。

HSPの多くが水に惹かれるそうで、なのでこの表紙なのかなと思いました。

(2021/08/06)

94.西野精治『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)

気分が落ち込んでいると睡眠が長くなる傾向にありました。

最近は特段気分が落ち込んでいないような気がしても長いことがあります。

それで生活にすごく困っているわけではないのですが、活動できる時間が増えたらいいなと思って読んでみました。

睡眠は最初の90分が肝心とのことでした。

また、睡眠は長ければいいというものではなく、かと言って短くてもいいものではありません。

最低でも6時間は確保したいとのことです。

時間をしっかりと確保するのがむずかしく睡眠の質を最大化させたい人には本書がぴったりかなと思います。

基本的には8時間くらいの睡眠を同じくらいの時刻で行うことです。

最近デカフェを始めたので夜コーヒーは継続してそれに頼ろうと思います。

(2021/08/07〜08/10)

95.『13歳から分かる! 7つの習慣 自分を変えるレッスン』(日本図書センター)

大ベストセラー『7つの習慣』の入門書です。

入門書でありながら、重要な用語はそのまま使い、解説されているので一度挫折したような方でも読むことができるかと思います。

パン屋の若手職人と『7つの習慣』を教える常連客の老人とのストーリーを元に進められています。

大事な原理原則も忙しいなかだとついつい忘れがちになってしまうので、定期的に再読をしたいと思います。

(2021/08/10〜8/11)

96.高水 裕一『宇宙人と出会う前に読む本 全宇宙で共通の教養を身につけよう』 (ブルーバックス)

宇宙の話を聞くとワクワクします。

いつか宇宙から地球を眺めてみたいものです。

宇宙人たちと会合する架空の場面をストーリーにして宇宙の常識について書かれています。

自分の置かれている環境が普通だと感じてしまうのは当たり前のことだからこそ、常識を疑う目というのが大切なのだと感じました。

宇宙を考えると自分がちっぽけな存在に感じられました。

(2021/08/13 読了)

97.河合 夏希『タイヨウのうた』 (エンジェルワークス文庫)

好きな映画を聞かれたら間違いなく『タイヨウのうた』をあげます。

太陽のもとでは生きていけない歌が好きな少女が主人公の物語です。

映画化のノベライズということもあり、手に取るようにセリフが流れていきます。

「私死ぬまで生きるって決めたんだから」
「生きて、生きて、生きまくるんだから」

いつ死ぬかわかりませんが彼女のように毎日を大切にていねいに、よりよく生きたいです。

(2021/08/14 読了)

98.ロルフ・ドベリ『News Diet 情報があふれる世界でよりよく生きる方法』(サンマーク出版)

ニュースって本当に必要なものなのか?  一石を投じた本です。

面接の前に「最近の気になるニュースは?」と聞かれるんじゃないかと対策することもありましたが、大抵は自分の影響力の外にあることで、興味を持ったところでどうすることもできない事柄です。

どうすることもできないことに時間や神経を使う必要はあるのでしょうか?

著者であるロルフ・ドベリ氏くらいまで理論武装するのは大変かもしれませんが、ニュースから離れた生活を試してみる価値はあるんじゃないかと感じました。

ニュースには広告がつきもので、それも本当に必要なのか考えさせられます。

そう考えていくとSNSとの付き合い方も考えていかなければいけません。

報道への付き合い方を考えるきっかけになりました。

(2021/08/16 読了)

99.越川慎司『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

Prime Redingで読みました。

人事評価「上位5%」の社員の行動・働き方を分析した一冊です。

上位5%の社員は決して特別なことをしているわけでなく、ちょっとした心がけや行動でした。

それらがちりも積もって大きな違いへとなっていくのだと感じました。

(2021/08/16 読了)

100.Ku:nel (クウネル) 2020年 7月号 [センスのいいあの人の食卓]

お借りして読みました。

松浦弥太郎さんの「ヤタロウズ・グラノーラ」を以前プレゼントにあげたことはありましたが、自分では食べたことがなかったので思わず注文をしました。

届くのが楽しみです。

(2021/08/19 読了)

101.重松清『カレーライス 教室で出会った重松清』(新潮文庫)

小川洋子さんがパーソナリティを務めるラジオ『Melodious Library』で取り上げられるということで読んでみました。

表題作を含む9個の短編で構成されています。

わたしは学生時代に教室で出会ったことはありませんでしたが、読むことができてよかったなと思っています。

国語の授業で取り上げられる文章というのは「道徳的に正しい」とされるものだと思っています。

誰もが経験している子ども時代ですが、きっと大人が考えている以上に考えているし、意地を張ることだってあるのだと考えながら読みました。

(2021/08/22 読了)

102.藤田聡『図解 眠れなくなるほど面白い たんぱく質の話』(日本文芸社)

仕事柄、栄養のことも勉強をするので読んでみました。

わたしにとってすごく新鮮とか、新しい情報はありませんでしたが、たんぱく質の重要性がわかる一冊だと思います。

たんぱく質はカラダを構成する重要な栄養素であり、欠かせないものです。

この本で学んだことを上手に伝えたいです。

(2021/08/23 読了)

103.藤尾秀昭 監『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社)

毎日1ページずつ、もっと読みたいときは後ろから読み進めて、8/25に読み終えました。

仕事に真摯に向き合うプロフェッショナルな方々の言葉が1日3分もかからず吸収することができます。

サクッと読めますが奥の深さというものを感じます。

(2021/08/25 読了)

104.『致知 2021年9月号』(致知出版社)

特集は「言葉は力」です。

花にとって命の元が水であるように、人間にとっての命の元は言葉であると総リードで編集長の藤尾秀昭氏が述べてあり、その通りだなと思いました。

言葉というのは大きな力を持ち、人を励まし元気づけることもあれば、傷つけ暴力以上に辛いものになることがあります。

使うなら良い方向に使っていきたいものです。

(2021/08/25 読了)

105.神田橋條治『神田橋條治が教える 心身養生のための 経絡・ツボ療法』(創元社)

定期的に鍼灸治療を受けており、最近では自宅でもお灸をはじめ、もっと深く知りたいと思い購入しました。

坂口恭平さんの『躁鬱大学』で出てきた『神田橋語録』の神田橋條治さんの本を見つけたので読んでいました。

古来の東洋医学というものは目に見えないものを扱っているという印象があります。

気とか流れと言われて理屈で考えてもうまくいかないところがあります。

近代医学がはっきりと認識していない先にあり、追いついていないというか同じ場で解釈されるものでもないのかなと思いました。

「空中のビーム」とか聞くと、それこそ「奇書」のように思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ある程度は受け入れて自分のカラダが良くなればそれはそれでいいのかなと思います。

最初の一冊ではなかったかもしれませんが、取り入れられるところは取り入れてみようと思います。

(2021/08/26 読了)

106.よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫)

よしもとばななさんのエッセイは読んだことがあったのですが、小説は初めてでした。

表題作を含む『デッドエンドの思い出』を含む5つの短編小説が収めされています。

あとがきにもあるように捉え方によっては「つらく切ないラブストーリー」です。

小説も印象に残ったところはしるしを残すのですが、よしもとばななさんの文章は線を引く感じがしませんでした。

かと言って印象に残らなかったわけでなく、また作品を全体として楽しみたいという余地を生んでいる気がしました。

(2021/08/26 読了)

107.坂口恭平『自分の薬をつくる』(晶文社)

同じく躁鬱人である坂口恭平さんの本はとても参考になります。

坂口恭平さんは自身の携帯電話番号を公開して、悩める方々の相談に乗っています。

この本は、その電話相談をワークショップとして、病院の先生として行ったものです。

待合室にいる体ですが、会話は筒抜けなので他の方の相談が聞こえています。

そうすると、自分の悩みというのが自分だけでなく誰もがもつものなのだと感じていくようでした。

自分にとっての薬とは毎日続けるものであり、それは日課であります。

辛いときは満腹でも食べなければいけない状況であり、上手に消化をしてアウトプットしていくことが大切なのだと感じました。

(2021/08/30 #読了)

108.村上春樹『風の歌を聴け』(講談社文庫)

村上春樹さんの作村上春樹さんの作品が好きです。

「ハルキスト」と呼べるくらい好きかと言われると自信はありません。

作品をどれだけ読み込めているのかもわかりません。

それでも村上春樹さんの作品には惹きつける何かがあり、またそれをなんとか言葉にしたい魅力があります。

この作品から始まりましたが、「小説を書く」ことに対する気概みたいなものをわたしは感じました。

(2021/08/30 #読了)

109.『BRUTUS 2019年11月1日号』(マガジンハウス)

バックナンバーをお借りして読みました。

本のない生活は考えられませんが、それは本屋さんがあるからこそでもあります。

Amazonに代表されるネット書店は便利で利用することもありますが、やはりリアル書店での偶然の出合いというのを知っていると本屋さん通いはやめられません。

そして、出来るだけ本屋さんで買いたくなるのです。

全国にはたくさんの個性的な本屋さんがあります。

旅先で本屋さんを覗くのもなかなかおもしろいです。

数年前に東京の本屋さん巡りをしたのを懐かしく思いました。

(2021/08/30 #読了)

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藤尾秀昭 監『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社)

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