よしもとばなな『すばらしい日々』に学ぶ、摩擦のない関係性

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2020年6月5日に開催した第7回ビブリオバトルで紹介をした一冊です。

今回のテーマのひとつであった「心がほっこりする本」で選んだのは、よしもとばななさんの『すばらしい日々』でした。

よしもとばなな『すばらしい日々』

潮千穂さんの写真とともにつづられているエッセイです。

中でも『びわ』のお話が好きです。

 

宅配便のおじさんがびわをくれました。

息子さんと食べて余ったタネを植えたらすくすくと育ったそうです。

数年後に配置転換となっていて久しぶりにきたその宅配便のおじさんに伝えたら、びわをあげたことさえ覚えていなかったそうです。

もしも、おじさんがタネを植えたら育ちますといえば気後れしただろうし、一生懸命育てようと思ったら根腐れしたかもしれない。

誰も何も期待していないけれど、摩擦をもっていない関係性。

もしもそんな恋愛があったら長続きしそうだなあと思ってしまう。(p85)

と締めています。

 

このエッセイがとても好きです。

男女に限らず二者間の関係性には色々な名前がついています。

夫婦、カップル、パートナー、相方、親友、友達など色々あると思います。

呼び方は色々あるにせよ、摩擦のない関係性というのはとても居心地がいいものです。

 

わたしはどちらかというと形式にはこだわらない人間のつもりです。

今の状態がいいなと思ったら、そのまま続けたいし、発展したほうが楽しいなら深い付き合いになると思っています。

少しずつお互いの歩幅が近づいていくようなそんな間柄でありたいと思っています。

 

チャンプ本になったのですが、動画を撮り逃してしまいました。

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