市原真『ヤンデル先生のようこそ! 病理医の日常へ』読んで考える「やりたいこと」と「できること」

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読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰をしています。

 

今回紹介する本は、市原真さんの『ヤンデル先生のようこそ!  病理医の日常へ』(清流出版)です。

北海道新聞に書評が載っており、札幌厚生病院で働かれていることを知り、それだけでなんだか親近感を覚えて本を読んでみることにしました。

Twitterでは「ヤンデル先生」として活動もしていますが、本職はお医者さんです。

といっても患者さんの診察に当たるのではなく、病理医として勤務をされています。

確か宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さんの向井万起夫さんも病理医ではなかったかという気がしています。(間違っていたらすみません)

病理医は言葉のとおり、病(やまい)の理(ことわり)を考えるために全力を尽くす人たちです。

病気であろうものの細胞レベルまで診て判断を下すということです。

医師と一言にいってもさまざまな科に分かれているだけでなく、色んな役割があるのだと勉強になりました。

 

わたしが特に印象に残ったのは第3章の「お仕事のお話」でした。

市原さんが医師になった最大の理由は学校の勉強の成績が良かったからと割り切っています。

医師になれる人が医師になり、役割を全うすればいいという考え方です。

仕事をする上では動機が大切だと言われることが多いかと思います。

それに対しても、「どんな仕事をしても、人助けはできる」とおっしゃっています。

「医師をできる人」が医師になればいいと進んだ道でした。

しかし、それでも進む道の中で苦労や苦悩が多かったようです。

その中で出合ったのが病理医という働きかたでした。

とことん「できること」を突き詰めていった結果が、「ほかの誰にもできないけれど、自分であればできること」につながっていったようです。

好きなことを仕事にしようと謳われる世の中の風潮に必ずしもわたしはイエスとは言えません。

好きと嫌いの間にはどちらでもないがあり、その可能性まで排除する必要はないと思うのです。

少なくとも嫌々続ける必要はありません。

それでも、市原さんのように「できること」にとことん取り組み、それが結果として自分にしかできない誰かを救う仕事になればいいと思うのです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、また明日もお待ちしております。

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