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読むと背筋がとてもピンと伸びます。
今回紹介する本は、森信三先生の『続・修身教授録』(致知出版社)です。
座右の書をあげるならば間違いなく森信三先生の本を候補にあげます。
もっともっと深く読み込んでから胸を張って座右の書としてあげたいので、すぐに口に出すのははばかれます。
この本は、森信三先生が戦前に行っていた天王寺師範学校の講義録をまとめたものです。
天王寺師範学校は現在の大阪教育大学の前身であり、将来先生になる生徒たちに向けての講義です。
教科書を使わずに口述されたものを書き取ったものが底本となっているので、授業を受けている空気感さながらで読むことが出来ました。
内容の深さは前作『修身教授録』(致知出版社)と変わりません。
前作との出合いは参加をした読書会でした。
講義を3回分を読んできて感想をシェアし合う形のものでした。
さまざまな方の視点や意見を伺うことができてとても貴重な時間でした。
読書会での語りは本を通して人生を振り返ることと同義であり、本は鏡のような存在なのだと感じています。
先生は教える立場であり、その先生がいい加減だと困るのは生徒です。
森先生はその先生を育む立場として全身全霊をかけて講義されていたのかなと思います。
講義の内容はむずかしい話ばかりではありません。
エスカレーターを歩く人の話が印象的でした。
そもそも登らなくていいようにつくられたエスカレーターを歩くのはどういうことか?
時間の節約のためでしょうか?
森先生はエスカレーターを歩くことはそそっかしくがさつであると仰っています。
ちょっと歩いたところで時間の節約にはそうそうなりません。
このエスカレーターを歩くという考え方は人生にも当てはまると説きます。
焦ってはいけないときはじっとしておくことの大切さを説かれていました。
読むと背筋がとてもピンと伸びる一冊です。こちらの本でいつか課題本読書会をやりたいです。