ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』(ちくま文庫)

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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』(ちくま文庫)です。

 

ヨシタケさんの本はいわた書店の一万円選書のご縁で『にげてさがして』(赤ちゃんとママ社)で手にしたのが初めてでした。

それから本屋さんで見つけて手に取ることが多くなりました。

今作は、ヨシタケさんの初めての本の文庫化となります。

日々、思いついたことのアイデアスケッチ集となっています。

ヨシタケさんにとっては妄想の部分もあるかと思いますが、その頭の中を覗いている感覚はクスッと笑えるものがあり、プチ哲学を楽しんだり、プチ内省につながっています。

印象に残ったものを紹介します。

特技:見切り発車

いいや もう 出っ発ー!!

ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』(ちくま文庫)(p40)

ひとりで笑ってしまいました。

確かにこういうことなのかなぁと。

 

大きくなればなるほど

立派になればなるほど

人に見せない部分も

大きくしなくてはいけないのです。

ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』(ちくま文庫)(p67)

大きな木を見ると高く見上げますが、その下には見えないだけの深い根があります。

すごいなぁという人の見える表面に目がいきがちですが、その裏には人知れずの努力があることを忘れずにいたいですし、自分も励みたいです。

 

どんな人でも、自分の好きなものをコレクションすることで、結果的に何かを後世にのこす仕事をしているのだと思います。

ヨシタケシンスケ『しかもフタが無い』(ちくま文庫)(あとがき)

今のこすことができるのは目に見えるものだけではありません。

考え方や技術といったものもそうです。

それを後世に伝えるという発想も大切にしたいです。

私の一番のコレクションはやはり本です。

収納場所に困り、売ることもしていた時期もありました。

今はは蔵書を手放すことはしないようにしています。

たくさん蔵書があると遺族が処理に困る話もあります。

それでも、亡くなったときに井田祥吾が蔵書していた本として価値が高まるように、自分自身を高めていくことも目指す方向性としていいのかなと思います。

 

また初版のカバー裏には限定でイラストエッセイが描かれています。

いつ見れるものがなくなってしまうかわかりませんので気になった方はチェックしてみてください。

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武田双雲『「ありがとう」の教科書』(すばる舎)

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