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今回紹介する本は、ヨシタケシンスケ『日々臆測』(光村図書)です。
本屋さんをぶらりと見ていたところ目に止まり購入しました。
わたしの中でじわじわとヨシタケシンスケさんブームがやってきているような感じがします。
もちろんお名前は存じあげていたのですが、絵本を購入して読むという機会はなかなかありませんでした。
いわた書店の一万円選書に当選した際に送られてきた『にげてさがして』(赤ちゃんとママ社)でした。
自分の居場所は自分で探すことができるというシンプルなメッセージです。
今いるその場で活躍するのもありですし、居場所を探して移動するのもありです。
やりたいことがあったら自分の居場所をつくるようにどんどんチャレンジしていけばいいという岩田さんからのメッセージのようにわたしは感じました。
本屋さんで見かけるとヨシタケシンスケさんの手に取る機会が増えました。
又吉直樹さんとの共著である『その本は』(ポプラ社)も読みました。
本の本質ってそういうことだよねということを感じて自分の意見とともに読書会でも紹介をしました。
ヨシタケシンスケさんの本の魅力について考えてみました。
一つ目は、やはり絵本なので絵のタッチかなと思います。
他の方の本の表紙で描かれているのをみると、ヨシタケさんの絵だとすぐにわかります。
ふわっとしているちょっと抜けているような感じが好きです。
二つ目は、ちょっと考えさせてくれるところです。
本格的というよりは、日常の中で考えるちょっとした哲学的な独自の考え方が絵本のなかに反映されている感じがわたしはとても気に入っています。
この一冊は日々生活を送るなかで遭遇したことがらに対し、臆測したことについておもしろおかしくかかれています。
思わず考えてしまったことに妄想を膨らませてしまいがちなわたしにとってはくすりと笑えるものが多かったです。
文章だけでもきっと楽しめるのでしょうが、ここはヨシタケさんの絵が加わることにより一層たのしむことができました。
印象に残った「臆測」を紹介します。
110ページの『見えないほうが』です。
コロナ禍でマスクをしている方が多数という状況が当たり前になり、顔半分がわからない状況となりました。
わたしは接客業をしていてお客様もマスクをしているのに慣れています。
ふとした瞬間に外しているのを見ると、イメージと違ったというのがあります。
顔の脳内変換みたいなものってきっとあるんでしょうね。
わたしがついついしてしまう憶測について紹介します。
それは「こちら〇〇になります」です。
じゃあ前はなんだったんだろうと思ってしまいます。
飲食が提供されるときだと原材料と厨房のシェフの姿を想像します。
お釣りが返されるときだと金属を採掘している様子や木を切り倒し紙をつくる工程なんかを妄想します。
思ってしまうのには意味があり、突拍子もない考えのようでも誰かが笑ってくれたらり共感してくれるものもきっとあるんじゃないかと思いました。