夏目漱石『坊っちゃん』(角川文庫)

こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、夏目漱石『坊っちゃん』(角川文庫)です。

ずっと積読にしていた一冊です。

古典作品はすぐに読まなければ鮮度が落ちるということがないのでどうしても後回しにしがちです。

しかし時代を経て残っている文章だからこそ価値があるのは確かです。

積読コーナーを眺めていてピンとくるところがあったので手に取りました。

 

著者の夏目漱石は、お札にもなっていた人物なので説明は不要かと思われます。

明治の第文豪であり、高校生のときに教科書で『こころ』に触れた方も多いのではないでしょうか?

 

夏目漱石は書き出しが印象的な作品が多いです。

今作の

親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている

夏目漱石『坊っちゃん』(角川文庫)(p8)

の書き出しはあまりにも有名です。

 

竹を割ったような性格で曲がったことが嫌いな坊っちゃんはキャラクターがはっきりとしているゲームの主人公のようであり、どういうストーリーをたどるのかを追いかけるのを見ているような楽しさがあります。

 

下女の清だけが面倒を見てくれる状況で学校を卒業し、四国の学校に先生として赴任することになります。

離れ離れとなりますが、手紙を通しての交流が続きます。

坊っちゃんは真っ直ぐが故に敵を作りやすいですが、清のような信頼できるような味方がいることはとても心強くなっていたようです。

 

赴任した学校で先生にあだ名をつけます。

校長は狸、教頭は赤シャツ、うらなり、山嵐やのだいこなど、あだ名をつけることで名前以上にキャラクターが際立つと感じました。

 

古典中の古典を読むなかで、時代を経て残っているからこそ読む価値があると改めて感じました。

器用な性格ではありませんが、真っ直ぐに生きること、心の底から通じ合う人のいることの大切さを感じる一冊でした。

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