森沢明夫『大事なことほど小声でささやく』(幻冬舎文庫)

読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書セラピストとして本の持つ魅力や癒しの効果をブログや札幌ゼロ読書会での活動を通して伝えています。

 

今回は、本の紹介です。

紹介する本は、森沢明夫さんの『大事なことほど小声でささやく』(幻冬舎文庫)です。

いわた書店の一万円選書のご縁で手にすることができました。

一万円選書のカルテに仕事のことをどこまで書いたかなと思い出すことはできませんでしたが、スポーツクラブで働くわたしにとってぴったりの一冊でした。

舞台はスポーツクラブSABに通う、それもダンベルを使うようないわゆるフリーウェイトトレーニングをする人たちの小さなコミュニティのお話になっています。

同じようなトレーニングをしていると不思議とそこで交流が起こります。

トレーニングをしていても仕事はもちろんバラバラです。

その裏にある人間模様がとても楽しかったです。

それぞれの登場人物にスポットライトが当てられるオムニバス形式の小説です。

どの回でも脇役として登場するのがスナックひばりのオカマのママさんの通称ゴンママです。

2メートルの巨漢でスキンヘッドという想像しがたい姿です。

ゴンママの深い言葉がとても刺さります。

人生訓を教えてくれる姿からわたしの脳内再生はマツコデラックスさんでした。

明るく周りを励ますゴンママにも不安であったり孤独を感じることはあります。

誰かに対して励ましの気持ちで言った言葉が相手を励ますだけでなく、その言葉を相手が覚えていてくれて落ち込んだときに励ましの言葉としてかけてくれることで自分自身も励まされることもあるのだなと学びました。

 

スナックひばりにはゴンママの他にもカオリちゃんという女性がいます。

彼女にも大変な過去があり、ゴンママに救われたひとりでもあります。

スナックでお酒を出すときにカクテルの意味を添えて出します。

まるで花言葉のようにカクテルにも意味があることを初めて知りました。

 

わたしは小説を読むときには特に名言がないかとハンターのようにチェックしながら読んでいます。

ないからと言ってがっかりすることはないのですが、あったらあったでうれしいものです。

見返すとなんてない言葉だったりするのですが、そういう小説の中だからこそ光る言葉をかみしめながら読むことができてよかったです。

ゴンママはカオリちゃんに今を生きることの大切さを教えました。

それが阿吽というものなのだと。

結局生きられるのは今しかありません。

この一瞬一瞬を大切にしていきます。

 

仕事にからめていうとこういうお客さん同士が勝手に盛り上がっていくコミュニティの場をつくっていくことも大切だなと感じました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、また明日もお待ちしております。

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