サードプレイスとしての読書会

今回ご紹介するのは、目黒勝道『スターバックスの教え』(朝日新聞出版)です。

副題は「感動経験でお客様の心をギュッとつかむ!」です。

本書は、スターバックスがなぜ多くの人にとって居心地のよい場所であり続けているのかを、現場の視点から書いた一冊です。

 

このブログ記事を書いている現在、『読書会のはじめ方』に関するZINEの制作を進めています。

読書会がどのような場であってほしいかを考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが「サードプレイス」という言葉でした。

 

サードプレイスとは、レイ・オルデンバーグ氏が提唱した、家や職場、学校とは異なる「第三の居場所」を大切にするという考え方です。

私がこの概念を知ったのはスターバックスを通してでした。

読書会もまた、日常の役割や肩書きから一度離れ、本を介して人とつながることができる場になり得るのではないかと考えました。

そのコンセプトを確認したいと思い、本書を再読しました。

 

本書を読んであらためて感じたのは、サードプレイスは「空間」だけで成立するものではない、という点です。

居心地の良さは、スタッフ一人ひとりの振る舞いや、互いに目を配り合う姿勢によって支えられています。

これは読書会にもそのまま当てはまると感じました。

 

スターバックスでは、会社として目指す方向性を明確にし、それに共感する人と共に働く「理念経営」が重視されています。

読書会に置き換えるなら、「どんな場をつくりたいのか」「どんな時間を大切にしたいのか」を主催者自身が言葉にしておくことが重要なのだと思います。

その価値観に共鳴した人が集まることで、場の雰囲気は自然と形づくられていくはずです。

 

また、本書では入社後に約80時間の研修を行っていることにも触れられています。

これはスキル以上に、マインドセットを揃えるための時間だと感じました。

読書会においても、細かなルールより「この場ではどんな姿勢を大切にしているのか」を共有することが、安心して参加できる空気をつくることにつながるのではないでしょうか。

 

スターバックスが大切にしているホスピタリティの考え方も、読書会づくりに多くの示唆を与えてくれます。

異業種ではありますが、本書から学んだ視点を取り入れながら、「また来たい」と思ってもらえる読書会をこれからも形にしていきたいと感じました。

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