『傘のさし方がわからない』を読んで希望をもらう

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読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰をしています。

 

今回は、本の紹介です。

今回紹介する本は、岸田奈美『傘のさし方がわからない』(小学館)です。

サイン本を予約して購入しました。

岸田さんの文章を読むといつも嫉妬をしてしまいます。

どうやってこんなにも楽しませてくれて、人の心を響かせることができる文章を書くことができるのかと。

キャッチコピーが「100字で済むことを2000文字で伝える作家」とありますが、車椅子生活のお母様やダウン症との弟さんとの生活を短い言葉で伝えようとすると意図しない受け取り方もされるであろうかと思います。

2000文字になって内容が薄まることはないので必要な量なのだとわたしは思っています。

岸田さんは例えるならば変幻自在の変化球を操る投手みたいです。

変化球を操るようでありながら、直球も速く、それで勝負しても負けてしまう感じです。

どうもこうも特異な体験が降りかかってくるのかわかりませんが、読む分にはたのしいです。

いつか身の回りの大切な人は亡くなってしまいます。

そのときに自分が耐えられるのかどうかはわかりません。

それでも私たちは生きていかなければなりません。

そこで悩んだり落ち込んだりしたときは、

“人間は希望がないから死ぬんじゃない。死にたくないから希望をつくるんだ。大好きな人たちがいない世界を、それでも生きるだけの価値といえる希望を。

岸田奈美『傘のさし方がわからない』(小学館)(p211)

を思い出せたらいいなと思います。

わたしも買った本は角を折り、しるしをつけながら読んでいます。

今回のこのサイン本でも同様です。

サインはコピーできないので文字通りの世界で1冊の本です。

“本をふたたび開くとき、過去の自分と対話しているような気持ちになる。(p151)”

のを楽しみにしています。

noteのキナリマガジンを購読しようと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、よりよい一日をお過ごしください。

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原田マハ『生きるぼくら』(徳間文庫)

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