『これは水です』に学ぶ、教養と心の持ち方

第41回 読書会「本の話をしよう」で紹介した本について書いていきます。

札幌で「本を語る、人と繋がる」をテーマに読書会をやってます、井田祥吾@shogogo0301)です。

『これは水です』

英語でも THIS IS WATER.とあるようにとてもシンプルな題名の一冊です。

初めて行った江別の蔦屋書店で出合いました。

デヴィッド・フォスター・ウォレス氏が2018年ケニオン・カレッジ卒業式で行った卒業生に対する「はなむけの言葉」が元になっています。

スピーチが元になっているので、20分ほどで読み終えることができます。

ですが中身は考えさせられるもので、折に触れて読み返したくなるような気がしています。

 

冒頭の

これは水です。

というのは、寓話の引用のそのまま出だしです。

巻末の訳者解説にもあるように日本のことわざにも、「魚の目に水見えず、人の目に空(風)見えず」というのがあります。

本当に大切なものは目には見えないし、触ることもできないということを表しています。

そのようなものの存在を知った上で行動するかしないかはとても大切なことだと思います。

そのものの味方の基本になってくるものが、リベラルアーツ日本語でいうと教養というものです。

 

リベラルアーツを学ぶということは、ものの考え方を教わることです。

もっと噛み砕いていうと、何をどう考えコントロールするか、もしくは何ができなくて諦めるかを判断できるようになることであると思います。

 

その中で、人間世界には扱うのが難しいものの1つに、宗教と神の存在があります。

僕らに唯一できる選択は

なにを崇拝すべきか、だけです。

(p110)

よく日本人は無宗教ということを言われます。

クリスマスを祝った1週間後には除夜の鐘を聴く。

そのような生活が普通に存在しているのです。

それはもはや八百万の神と言われるように、日常にあらゆるものが神として溶け込んでいるのではないかなと思います。

あらゆるものに神の存在を認める。それが日本人らしい生き方なのではないかなと感じました。

 

自分の見ている世界が全てとは限りません。

でも自分の見ている世界を精一杯感じて、今ここに生があることに感謝をしたいとともに、自分が進むべきではない色眼鏡を自然のうちにかけていることがないように学び続けなければいけないとこの本を読んで感じました。

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