芥川龍之介『地獄変・偸盗』(新潮文庫)

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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、芥川龍之介『地獄変・偸盗』(新潮文庫)です。

新刊本は評価が分かれるものが多いですが、古典と呼ばれる作品は今この現在まで残ってきた意味があり、価値が約束されているように思います。

意識的に読まないと後回しになりがちです。

ということでコツコツと読んでいます。

誕生日が同じ3月1日の芥川龍之介の作品を好んで読んでいます。

 

今回読んだ『地獄変・偸盗』に収められている作品はむずかしく感じました。

そう感じた一番の要因は解説を読んでスッキリしました。

「王朝物」と呼ばれる平安時代に材料を得た歴史小説とのことです。

わたしは学生時代から歴史が苦手でした。

当時の考え方や行動が現代と結びつかないところが多く苦労しているのかもしれません。

本を楽しめるようになるには語彙力を強化するだけでなく、歴史の素養といった背景知識も大切だと改めて感じました。

一文ずつ理解する虫の目で読むことはできていたので、鳥の目で俯瞰的に読み込むことも意識していきたいです。

 

むずかしく感じたながらも特に印象に残ったのは『地獄変』でした。

絵師良秀が主人公です。

芸術性を追求し屏風を描くには車のなかで焼けるのを実際に見る必要があると言います。

そこで用意されたのは良秀の娘でした。

芸術を追求するためとはいえ娘が焼けていく様子をみて平生でいられるでしょうか?

自分の生活、家族を犠牲にしてまで追求したものの先に幸福はあるのか考えさせられました。

深く読み込めばまた感じ方が変わってきそうです。

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