サン=テグジュペリ 河野万里子 訳『星の王子さま』(新潮文庫)&課題本読書会レポート

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、サン=テグジュペリ 河野万里子 訳『星の王子さま』(新潮文庫)です。

2023年1月27日にオンラインで開催する課題本読書会に備えて再読をしました。

 

砂漠に不時着をしたパイロットが出会ったのは他の星からやってきた王子さまでした。

小さな星から飛び出して、いろいろな星を転々として最後にやってきたのが地球でした。

パイロットが飛行機を修理しながら王子さまの話が語られているを書き記したいう形です。

 

王子さまがいた星はとても小さな星でした。

そこには一本のバラがありました。

特別なバラだと思っていたら地球にはたくさんのバラがありました。

そうすると特別だと思っていたバラはそうでなくなってしまうのでしょうか?

そのようなことはないと思います。

バラというのを人間に置き換えてもいいと思います。

身近にいる人は特別な存在です。

その身近な人がいなくなってもどこかに「人」はいます。

でもその人は身近な人の代わりにはなりません。

特別だと思っていたものがそうでないとわかっても、なおそのうえ大切にしていくことに意味があるのかなと思います。

 

あらゆる星で特徴的な人物に王子さまは出会っていきます。

そのうえでやってきた地球という星の形容のされ方がなかなかおもしろかったです。

キツネの

「じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」

(p108)

は有名です。

大切なものを大切だと感じる心を大切にしたいです。

なにより大人になることでその心を忘れずにいたいです。

 

実際の読書会でも、やはり最初は読みにくかったという声を多くいただきました。

全体像がつかめるとわかりやすさというものが出てくるのかもしれません。

住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)でもこの作品が触れられていることを思い出しました。

読みにくいと感じることに、表現されているものが全てが隠喩であると言われてなるほどなと思いました。

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