【斎藤環⇄坂口恭平『いのっちの手紙』】苦しみへの対処を考えるきっかけに

読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰をしています。

 

今回紹介する本は、斎藤環さんと坂口恭平さんの共著である『いのっちの手紙』(中央公論新社)です。

著者のお一人である坂口恭平さんはわたしと同じく双極性障害を患っています。

しかしながら自身で病気を克服され、現在は薬なしの生活を続けていますが、寝込むような鬱をそれから経験をされていないということです。

活動のひとつとして「いのっちの電話」というサービスをされています。

自殺念慮の方を救うべく、また「いのちの電話」が繋がらないことが多いという事情から、自らの携帯電話番号を公開され相談を受けています。

そこでは10年間で2万人もの人を救っているというので驚きです。

「いのっち」となっているのは本家本元の「いのちの電話」から苦情が入ったからと別書で書かれていました。

 

そんな坂口さんですが、カウンセリングの指導を受けたわけでもありませんが、多くの人を救っているわけです。

それに対して精神科医である斎藤環さんが質問をし、往復書簡の形でまとめられたのがこの一冊になります。

 

坂口さんのお話で印象に残ったのは、悩みのパターンはせいぜい10個くらいというお話です。

悩みのどん底にいるときはあれもこれもと悩んでいる感じがしますが、大体のものはパターン化されているので解決への糸口も割と見つかりそうです。

ただ当人にとっては目の前しか見えず、真っ暗な状態なので導いてくれる人は必要なのかなと思います。

 

わたし自身は服薬を続けています。

軽躁というよりも激しい躁状態を経験しているので予防の観点から服薬は続けるほうが好ましいということで、納得のうえ続けています。

それでもたまに鬱のように気分が塞ぎ込むことがあります。

そういうときはたいてい寝て回復するのを待つようにしています。

坂口さんは、『鬱とは「心のエネルギーの枯渇」ではなく、エネルギーの使いどころを間違いはじめた時に作動するアラームのようなもの』と表現されていました。

わたしの場合、寝て回復することが大半なのでそうすれば良いのですが、なかなかうまくいかないときには日々のルーティン等を見直すきっかけとしてみようと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは、また明日もお待ちしております。

 

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