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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回紹介する本は、池谷裕二『受験脳の作り方 脳科学で考える効率的勉強法』(新潮文庫)です。
円錐書店で以前購入した糸井重里さんとの共著『海馬』(新潮文庫)がおもしろかったので、また円錐書店で見つけたこちらの1冊を読みました。
今のところ受験の予定はありませんが、これからも何かしらを学び続ける予定ではあるので参考になるところがあればと思いながら読み進めました。
平成23年文庫初版なので研究が進み、もっと分かっていることはきっとあるでしょう。
しかし全てがわかった状態で書くというのは科学者のエゴでもあると池谷さんは言います。
そのような池谷さんの科学者としてのスタンスもわたしは好きです。
やはり記憶を語るうえではやはり海馬の存在は欠かせません。
古来からの生存のシステムをどう騙していくかがポイントだと感じました。
何かを覚えようと思ったら反復をすること、覚えたらしっかりと睡眠をとること、コツコツとやることを忘れずにいたいです。
驚いたのは池谷さんは九九を知らないということです。
正確には三つほどしか知らないそうです。
理由としては小学生のときに勉強が嫌いだったからというシンプルなものです。
では、どうするかというと「九九を計算する方法」を使うということです。
「十倍にすること」「倍にすること」「半分にすること」。これらと足し引きを組み合わせて計算します。
遠回りのようでありながら複雑な計算になるほど威力を発揮するように感じました。
知識を覚えること以上に定義であったり、公式や知識が導かれる過程を意識して学ぶことが結果として応用につながる大切なことだと感じました。
受験に限らず学ぶ意欲のある方にお勧めしたい一冊です。