東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会を主宰しています、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

大の東野圭吾作品好きのわたしが東野圭吾作品を全てブログとYouTubeで紹介しようと企てています。

今回紹介するのは『容疑者Xの献身』(文春文庫)です。

2006年に、この作品で直木賞を受賞されています。

ガリレオシリーズ初の長篇作品でもあります。

ガリレオシリーズの主人公は大学の物理学者である湯川学が主人公です。

映像化作品では福山雅治さんが演じられています。

大学の同期であり、刑事の草薙が休憩がてら研究室を訪れて世間話をして、事件が解決に導いたりとすることから警察で湯川のことが「ガリレオ先生」と呼ばれています。

 

『容疑者Xの献身』のあらすじを紹介します。

弁当屋で働く母子家庭の花岡靖子の元に富樫慎二という元夫がつきまとうように居場所を調べてやってきます。

金銭面に難があり、もう来ないようにお願いしてもそのようにはいかなそうです。

家まで押しかけたときに娘の美里と遭遇し、美里は冨樫を後ろから鈍器で殴ります。

死への恐怖を感じた靖子はそのまま後ろからこたつのコードで絞殺をします。

その事件を聞いていたのは隣に住んでいる石神という数学教師です。

靖子の働く弁当屋にも顔を出しており、弁当屋の夫婦からは気があるんじゃないかと言われていますが、無口であり深く話をすることはありませんでした。

そんな石神が事件をかくまうことを提案します。

彼こそが「容疑者X」であり、なぜ親娘にそこまでするのか、どうやって事件から逃れさせるのかが見どころです。

 

湯川とは大学の同期であり、湯川ともお酒を酌み交わす場面も出てきます。

石神が数学教師ということもあり、キーワードになるのが「P≠NP問題」です。

「自分で考えて答えを出すのと、他人から聞いた答えが正しいかどうかを確認するのでは、どちらが簡単か」

というものです。

石神と警察とのやりとり。湯川はどうするのか見どころです。

渾身の一文はこちらです。

人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。

東野圭吾『容疑者Xの献身』(文春文庫)p386

 

ぜひ、手に取っていただきたい一冊です。

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