原作で満足、映画で発見

今回ご紹介するのは、東野圭吾『クスノキの裏技』です。

東野圭吾さん原作の映画『クスノキの番人』が公開中です。

その来場者特典として手に入れました。

映画に色を添えるような短いお話でした。

32ページという短い作品のなかにも、ハッとさせる言葉が込められているのはさすがだなと思います。

映画のキーパーソンの裏側を見ることができてよかったです。

 

私は東野圭吾さんの作品をすべて拝読しています。

ただ、映画化されたら必ず観ているわけではありません。

以前、どこかのインタビューか何かで、執筆の際に頭に浮かんだイメージを言葉にしているという話を読んだことがあります。

なので、読んでいると自然に情景が浮かんでくるのだと思います。

逆に言うと、わざわざ映画で観る必要がないとまで言えるくらいです。

小説としての完成度が高いので、あえてストーリーを変える必要もないのではないかと感じます。

もちろん多くの人に受け入れられるように変更せざるをえない部分はあるかと思います。

でもそれを楽しむポイントにするのは少し違うのかなと思う程度です。

 

それでも映画『クスノキの番人』は、小説を読んだときの感動と同じくらいに楽しむことができたというのが正直な感想です。

音楽がひとつのテーマになっているので、映画を作る人たちがその音楽をこんなふうに表現するのかという発見がありました。

 

小説を読むのが苦手な方は、まず映画から入るのもおすすめです。

それで気に入ったら、ぜひ原作も読んでみてください。

そうすると描かれなかった部分が見えてくる面白さがあります。

原作で満足できた方は、映画を観るのは「面白いかもしれない」くらいの感覚でいいのではないかと思います。

とは言いつつ、最近はクリエイターのなす技そのものを観たくて、劇場に足を運ぶことが多くなりました。

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