「人生が変わる」の違和感

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

読書会の開催や発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今日は内省して考えたことについて書いていきます。

本を読んでいるとよく「人生を変えた一冊は?」という問いに出合うことがあります。

その度にわたしはなんだろうと悩みます。

人生を変えたと簡単に言っていいのかと思うところもあれば、たった数千円で変えられてしまうと言うとわたしの人生はそのようなものなのかとも感じてしまいます。

過去のさまざまな選択の上で今の人生が成り立っています。

AかBかの分かれ道に立ちどちらかを選ぶという経験は人生そうそうないのではないかと思います。

高校の志望校を決めるのも文理選択もわたしはスムーズでした。

人によってはまさしく人生の分岐点に立たされるなんて経験もあるのかもしれません。

 

本はどうでしょうか?

自分で見つけたにしろ、紹介してもらったに読もうと思ったのは自分です。

この時点で分岐点に本が本があったというわけではなく、一本道の途中にある休憩場に本があるみたいなイメージだとわたしは思うのです。

そもそも自分が興味関心がないものは目に触れることも手に取ることもないと思うので、視界に入ってくる時点で自分にとって何かしらの影響を与える本であることに間違いはありません。

はっきりと足跡のある一本道なら途中で出合ったところで変化はないでしょうが、時として砂漠のような足跡すらわからない場所で出合うこともあります。

そのときに出合った本というのは気づかずに進路の方向を変えてくれているのかもしれません。

 

今読んでいる目の前の本が人生を変える本である可能性はありますが、たいていの場合それは後から振り返ってみればということが多いと思いまいます。

だからこそ、「人生を変える一冊」として紹介していかにもこれを読んであなたの人生も変わるかもという紹介の仕方はむずかしいのかなと思いました。

 

ちなみに振り返ってみたら人生を変えてくれた本第一位は藤井孝一さんの『読書は「アウトプット」が99%』(知的生きかた文庫)です。

この本に出合っていなければ本の感想を書くことも、読書会に参加することも開催することもありませんでした。

そういう意味で人生を変えてくれた一冊です。

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大竹昭子 随想録『スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統』(カタリココ文庫)

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