私の好きな出版社のひとつに夏葉社があります。
代表の島田潤一郎さんがひとりでやっています。
「ひとり出版社」の先がけとして挙げられることが多いです。
以前、書肆吉成が池内GATEにあった際に、イベントがありお話を伺いました。
そのときから島田さんの本作りにかける想いに共感し、手に取ることが多くなりました。
島田さんを追いかけたドキュメンタリー映画『ジュンについて』が作られたことは知っていました。
札幌ではまだまだ観れる機会はないかなと思っていました。
ここ数年、年末年始は関東に住む祖母の家で過ごすようにしています。
神保町のシネマリスで観に行けるタイミングでした。
島田さんが事務所で作業をする様子や書店営業をしているところを映像として見ることができました。
島田さんは仲の良かったいとこのお兄さんを事故で亡くしています。
その叔父と叔母に寄り添う本を作ることにしたのが創業のきっかけでした。
それはヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』という一冊として刊行されています。
島田さんは今でも本を作るときは具体的な届ける相手をイメージしているとのことでした。
映像として見て、具体的な誰かを思い浮かべて、その人が喜んでくれるようにていねいに仕事をされている印象を受けました。
仕事の内容によっては届ける相手が見えにくいというのはあると思います。
また、直接受け手に届けられなくてもそれを経由してくれる人との関係性を築くことはできます。
出版社にとっては本屋や取次という存在です。
そういう人たちとの関係性を大切にして仕事をしていくことが大切だと思いました。
届ける先を決めることは「ペルソナをつくる」と呼ばれることがあります。
具体的な人物像を仮想するよりも実際の誰かを思い浮かべることが大事だと書きました。
一人でも喜んでもらえるものができれば、それに似た人にも届きやすいでしょう。
何より具体的であるほど仕事へのモチベーションへつながっていくのではないでしょうか?
大きな仕事をすることももちろん大切です。
それよりも目の前の思い浮かべる人を想像して仕事をしていく姿勢を今回、映画から学びました。
私は接客業をしていますので、これからも目の前の人の反応を大切にしながら仕事をしていきたいです。















