哲学がわからない理由が、少しだけわかった

今回ご紹介するのは、飲茶『史上最強の哲学入門』(河出書房新社)です。

この本は、ポッドキャスト番組『日本一たのしい哲学ラジオ』で紹介されていました。

紹介を聴いてすぐに購入したものの、そのまま積読になり、年末年始の休みを使ってようやく読み終えました。

 

私のストレングス・ファインダーにおける強みの1位は、テストを受けた2回とも「内省」でした。

この結果を見て以来、内省という資質は、自分の思考の癖や物事との向き合い方を形づくる中心的な要素だと感じています。

内省を活かす行動の一つとして「哲学を学ぶこと」が挙げられていたこともあり、これまで哲学の入門書を何冊か手に取ってきました。

ただ正直なところ、どれも途中で読む手が止まったり、読後にほとんど印象が残らなかったりしました。

なぜピンとこなかったのかを振り返ってみると、多くの入門書が哲学者や名言、理論の名前を紹介することに重点を置いており、自分の思考と結びつく前に話が終わってしまっていたように思います。

 

その点で、この本はこれまで読んできた哲学入門書とは入り口が違いました。

いきなり人物や理論を提示するのではなく、「哲学とはそもそも何をしようとして生まれたのか」という成り立ちから語られています。

特に印象に残ったのは、西洋哲学が、それまでの時代の考え方を引き継ぎながらも、それを疑い、壊し、新たに組み替えることで発展してきたという説明でした。

ある哲学者の考えが理解できないときは、その人が何に違和感を持ち、何を否定しようとしたのかをさかのぼる必要があるという視点を知れただけでも、哲学との距離が一気に縮まった感覚があります。

哲学は、難しい言葉を使って考え続けるための学問というよりも、私たちが無意識のうちに拠り所にしている考え方の来歴を確かめる営みなのかもしれません。

そう考えると、内省という自分の資質とも自然につながっているように感じました。

まだ哲学が「わかった」と言える段階ではありません。

それでも、「なぜわからないのか」をたどる道筋が見えたことは、自分にとって大きな収穫でした。

引き続き、東洋哲学編も読み進めていこうと思います。

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