今回紹介する本は、『致知2025年10月号』(致知出版社)です。
『致知』は書店には並んでいない雑誌で定期購読をしています。
テーマは「人間学を学ぶ」で毎号濃いテーマで学んでいます。
こうありたいと願っていても常に真っ直ぐに進んでいけるとは限りません。
毎月触れることによってその都度軌道修正をしているような気分になります。
今回の特集テーマは「出逢いが運命を変える」でした。
私はこの言葉の深く納得をしています。
森信三先生の「人間は一生のうち逢うべく人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときにー。」はまさしくだと思っています。
でも、それを感じるのはその人との日常的な付き合いがなくなって振り返っているときが多いです。
日常的な接点があるときというのはそのことに気づかないのです。
その場、その場でのやり取りがこの瞬間しかない大切なものであると感じることが大切だと思っています。
今回の記事のなかでは、川島文夫氏と三國清三氏の対談特に印象的でした。
美容師と料理人というプロフェッショナルの対談を読みながらこれから自分がどう成長していくべきかを考えることができました。
特に三國氏が直談判をして突破口を開いたり、雑用を自ら積極的に行ったりしていたことが印象的でした。
当然ながらあらゆる情報が簡単に手に入る時代になって、そのやり方が今の時代にもベストかどうかはわかりません。
「寿司屋の修行が不要」という話が以前盛り上がりを見せました。
技術を身につけるだけならば雑用や下積み修行というのは必要ないのかもしれません。
しかし、どのような心構えでその仕事に向き合っているかを示すことやマインドを学ぶことはやはり師とすべき人から学ぶべきだと思います。
その師とすべき人からの信頼を得るために一番簡単でもあるが誰もがやりたがるとはならないのが雑用なのだと感じました。
コツコツと信頼を積み重ねていくことによって少しずつ信頼関係が構築され、任される仕事が増えていくでしょう。
一流と呼ばれる人には技術はもちろんのこと人間的な魅力があるのだと感じた。
私は日々勤務を行うなかで好きな部分もあれば、正直面倒な仕事もあります。
面倒であってもやることはやらなければいけません。
個人での読書会主催等の活動においても同様です。
どこまで突き詰めても好きなことだけで仕事は構成することはできないと思っています。
必ずどこかで事務作業がやってきます。
苦手なことはなるべくそれが得意な人に譲るのが働き方としては良いと思っています。
しかしそれが単純に自分が嫌なだけであったり、誰が行うにしても同じ負担であるならば、自分がやるべきなのだと感じています。
上長を支える立場としては、その方の雑用を積極的にこなすべきです。
後輩を持つ立場としては単なる業務の押し付けは避けていかなければと感じました。
同じ人に出会ってもそれをどう感じるかはその人次第であり、三國氏がおっしゃるようによき出逢いに恵まれるためには嘘をつかないことと約束を守ることはとても納得しました。
これからも一期一会を大切にしていきたいです。















