『致知2025年7月号』の感想文です。
今回の特集テーマは「一念の徴」でした。
永久の計は一念の徴にありーどういう一念を積み重ねていくかで人生は決まる。
と総リードにあります。
何か大きなことを成し遂げるにはその瞬間で花開くわけではなく、どのような想いをもって日常をどう過ごしていくかが大切なのだと思いました。
対談記事のなかでは串カツ田中ホールディングス会長の貫啓ニ氏とエターナルホスピタリティグループ社長CEOの大倉忠司氏との記事が印象に残りました。
お二方とも飲食のチェーン店展開という共通点があります。
組織が大きくなってもぶれずにやっていくには理念が大切だと書かれていました。
貫氏は先輩経営者に「企業が成長するには企業理念が必要だ」と言われて、はじめはぴんときていなかったそうです。
調べていくなかで経営の神様と言われている稲盛和夫氏も言っていることに行きつき策定することにしたというエピソードがありました。
企業面接の際に、「御社の理念に共感して」というのは紋切り型のように思われるかもしれません。
しかし、これは給料や休みがどうか以上に大切な生き方を考えていくうえでも大切な根幹に関わる部分だと思っています。
私は病気の療養から働くことを決める際にまずは求人票を眺めました。
そこから気になった企業のホームページを読み込みました。
そこで企業理念と自分の生き方の目標に合う会社を見つけて、応募をしました。
運良く採用され、その会社に今も勤めています。
アルバイト時代を含めて11年目に突入していますが、仕事が嫌になって辞めたいと思ったことは一度もありません。
もちろんもっとお金を得ようと思ったら別の仕事があるのかもしれません。
それでも自分の目指す方向性に寄り添いながら歩むことができる企業に勤めるほうが私には合っているように思います。
企業には企業理念があるように、ひとりの人間には人生理念が大切だと思っています。
ひとりでフリーランスとして働くことも選択肢に入れつつ、人生理念と企業理念が近い企業のもとで働く道を探すことが大切だと感じました。
なにより11年前の自分が意識せずにそのことができていて良かったと思います。
恩を受けるだけでなく、自分がどのような形で企業に貢献できるかを考えてこれからを過ごしていきたいです。