プレゼントの本質を考える

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今回紹介する本は、矢部太郎さんの『プレゼントでできている』(新潮社)です。

 

定点観測しているジュンク堂で見つけて購入しました。

以前、MANGA ART HOTELに泊まった際に矢部太郎さんの『大家さんと僕』を読んで、心に残っていたので読もうと思いました。

 

わたしは、これまで多くのプレゼントをもらってきました。

幼少期には誕生日を迎えるとリクエストしたプレゼントがもらえました。

クリスマスが近づいてきた頃には寝る前の歯磨きの後に鏡の前でほしいものを唱えると、12月25日の朝に枕元に届いていました。

その反対に多くのものを贈ってきたつもりです。

基本的にはサプライズをするのも、されるのも苦手です。

かといって欲しいものを聞いて、その物を買ってくるだけというのでは物足りないのかなと思ってしまいます。

 

プレゼントの本質がどこにあるのか考えてみると、それは時間と気持ちなのだと思います。

相手のことをどれだけの時間をかけて考えたのか。

どれだけの気持ちの量で考えたのかが透けて見えることが大切だと考えています。

渡すものがお金であってもいいと思います。

ただ、どれだけの気持ちでお金を渡すのかが伝わらないと、それは何かに変える手段を渡しただけであり、相手の心には残りません。

 

そういう意味で私がもらって嬉しいプレゼントは手紙です。

読むのは一瞬かもしれませんが、書くのはその何倍もの時間をかけて書いていることが想像できます。

もしかしたら何度も綺麗に書き直しているかもしれません。

場所も取らず何度も読み返して、当時のことを思い出すものとしてもいいのではないかと思います。

 

物は少ない方がいいというミニマリスト思考が流行り、市民権を得ています。

わたしも断捨離の言葉を心に物を大量に整理したことがありました。

整理したものの中にはプレゼントとしてもらったものもありました。

たまに、その物のことを思い出すと捨てたことを後悔してしまいます。

例えば、捨てる前に写真を撮っていれば後悔しなかったかというとそのようなことはないと思います。

プレゼントにはその人とつなげてくれる効果があるのだと思います。

それからはたとえ使わなくなったものであっても、もらったときにうれしかったものは捨てなくていいと考えるようになりました。

 

長々とわたしの考えを書いてきました。

矢部さんも多くのプレゼントをもらってきたようです。

こうしてわたしたちに漫画という形でプレゼントをしてくれています。

プレゼントというのは何も贈った人と贈られた人だけの往復だけでなく、恩送りという言葉もあるように次の誰かに渡ってもいいのだと思いました。

心がほっこりする、また考えさせられるお話ばかりでした。

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