今回ご紹介するのは、松浦弥太郎『あたらしい旅をはじめよう』(PHP研究所)です。
副題として「変わることを、恐れない。」とあります。
松浦弥太郎さんの書籍は、新刊の案内が出ると必ずチェックしています。
柔らかな文章の中に、背筋がピンと伸ばされるような感覚を得ることができます。
還暦を迎えた松浦さんの、新たなスタート、あるいは決意のようなものを感じました。
序盤には、成功と成長の違いについて書かれています。
具体的には、「成功がもたらすのは『結果』にすぎませんが、成長は『過程』そして『変化』そのもの。(16頁)」という記述があります。
成功したいと思っていても、そこには運の要素も絡んでくると思いますので、そううまくいかないこともあるでしょう。
自分が頑張って努力をしたつもりでも、他の人がそれを上回っていたら成功はしないのかもしれません。
でも、そのために行ってきたことに意味がないのかと言われると、そのようなことはありません。
そこに至るまでに行ってきたことは、必ず成長につながります。
成長は時間をかけて変化していくことであり、いくつになっても得られる感覚なのだと思います。
成功は点で捉えるものですが、成長は線で捉えるものなのだと思います。
ある程度年齢を重ねると、身体的な成長は見込めなくなる点が多々あります。
今後、私が短距離走のタイムを縮めていくことは考えにくいです。
でも、精神的なものに関しては、まだ成長できるのではないかと思っています。
以前とは違った視点で物事を眺められるようになることで、人生は豊かになっていきます。
それは仕事に対しても同じです。
経験を積むことで、以前とは違った観点から物事を考えることができるようになります。
このまま続けていけばいいと、現状維持を目標とするようになることが怖いです。
自分が成長している状態を続けられたら、一見すると同じような業務に当たっていても、向上させていくことができます。
そう簡単にうまくはいかなくても、その気持ちで仕事をしていきたいと思っています。
この点に関しては、これまで心配したことはありません。
アルバイトから今のキャリアをスタートさせましたが、嫌になって辞めたいと思ったことは一度もありません。
入院等で離脱をしたこともありました。
それでも、戻ってくる場所を用意してくれていたことへの感謝の気持ちがあります。
何より、今でも成長を感じることができているから、続けていくことができているのだと思います。
ひとつの職場で長く働くことが、必ずしも正しいとは思っていません。
でも、少なくとも今の職場で成長できると感じ続けることができる間は、その環境で努力していくべきなのだと思います。
これからも、誠実に仕事に向き合っていきます。















