本を扱う人たちを尊敬したい

今回ご紹介する本は、児島青さんの『本なら売るほど(1)』(HARTA COMIX)です。

SNSで読友さんが紹介されていたのをきっかけに手に取りました。

 

物語の主人公は古本屋を営む男性です。

古本屋にはさまざまな人がやってきます。

店主は入ってきたときの雰囲気で本を買う人かどうかわかるほどの人物です。

古本屋店主とそこで絡む人たちの群像劇といった感じのお話です。

それぞれのエピソードは独立していますが、徐々に繋がりを見せていくような印象を受けました。

 

本屋さんにおける本の量には当然ながら上限があります。

新刊書店は売れなかった本を戻すことができます。

しかし古本屋にはそれができません。

買取を断ることもあれば、在庫を処分することもあります。

それでも本を愛する人たちに来てほしい、そんな想いでやっているのかなと想像をしました。

 

足繁く通うから必ずしも本が好きとは限らない。

本という物体を利用するだけなんてこともあるのだと、少し胸が苦しくなるようなエピソードもありました。

 

街の本屋さんというのはどんどん減っているというのは周知の事実だと思います。

それでも一読者としてはやはり本屋さんというのはこれからも残ってほしいし、大切な場所です。

本は見つけた場所で買うというのが少なからず本屋さんへの応援になると思って続けていきたいと思います。

 

印象に残った言葉を紹介します。

本は劇薬だ

時に人を死に至らしめる

助かる方法はひとつだけ

至って簡単だ

本など読まなければいい

児島青『本なら売るほど(1)』(HARTA COMIX)

閉店を迎えるある本屋の親父さんの言葉です。

私は今の自分があるのは本を読んできたからだと思っています。

でも、本を読んでいなかったら別の人生があっただけで、そちらのほうが良かったとか悪かったとは思っていません。

なので、誰かに本を読むことを押し付けたり、読書量でマウントをとったりしないように気をつけています。

人生を変えるほどの力を持ちながらも読む人にとっては何もならない不思議な魅力を持っているのが本だと思います。

これからも恩恵を受けられるようにのめり込むとともに本を扱う仕事をしている方への敬意を忘れないようにします。

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