ほぼ日手帳をかれこれ5年ほど使っています。
一日を振り返り、思ったことを毎日1ページ日記として書いています。
ページ下部には、ほぼ日のコンテンツの切り抜きが掲載されています。
糸井重里さんが毎日書かれている「今日のダーリン」や最近ですと「ほぼ日の學校」での一コマが載っています。
そのなかのひとつに「言いまつがい」があります。
たまに出てくるたびにクスッと笑わせてもらっています。
どうせならまとめて読みたいと思って購入したのが、監修 糸井重里 編 ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい』(新潮文庫)でした。
続けて『金の言いまつがい』『銀の言いまつがい』を続けて読みました。
おやっと思った方もいらっしゃるかもしれません。
「言いまちがい」ではないかと。
由来は
糸井重里の娘が、幼少の頃、自らの間違いに気づき口走った「よしこちゃん(仮名)まつがえた!」に端を発する。
とのことです。
なんとも微笑ましいエピソードです。
「言い間違い」を「言いまつがい」と表現することにしたあたりにセンスを感じます。
『金のいいまつがい』の解説で梶原しげるさんはこう書いています。
言葉の天才・糸井重里さんは「言いまちがい」の「ち」の一文字を「つ」に代え「言いまつがい」としただけで、ネガをポジに180度かえるという一大言語革命を提唱しました。
監修 糸井重里 編 ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい』(新潮文庫)(p351)
載っているのはあくまでも「言い間違い」ですので、何かの役に立つことはありません。
ただ、発言している張本人は真面目なのがおもしろいです。
真面目だからこその面白さはあるのかもしれません。
『金のいいまつがい』から印象に残ったものを紹介します。
p233の「双子→双生児→ソーセージ」のつながりから「They are sausages!」と言いまつがえた話がツボでした。
読みながらわたしも何かないかなと思い出してみました。
札幌は大通公園の名物に「とうきびワゴン」というものがあります。
焼きとうもろこしが売っています。
この、とうもろこし。
わたしは「とうもころし」とよく言っていました。
とうもろこしだったか「とうもころし」なのか毎回わからずに賭けをするように発していました。
だんだんと訳が分からなくなり、「とうきび」というようになりました。
『言いまつがい』の帯には「とことん笑える正しくない日本語。」とあります。
ふふっと笑えてちょっと息抜きしたいときにおすすめしたい一冊です。