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今日のブログ
こんにちは、井田祥吾(@shogogo0301)です。
読書セラピストとして本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の主宰や人間学を学ぶ月刊誌である『致知』の読書会である北海道致知若獅子の会の世話人をしています。
今回紹介する本は、若林正恭さんの『ナナメの夕暮れ』(文春文庫)です。
説明するまでもないかもしれませんがお笑いコンビのオードリーのツッコミをされています。
読書好きな芸人さんとしても知られています。
以前、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(文春文庫)を紹介しましたが、その前に出されたエッセイになります。
自分という存在と世間との距離感をはかるというか探るのがとても上手な方というのがわたしの印象です。
もっと言えばそういう距離感といったものを放っておかずに自分で確認することが大切だと思わせてくれました。
ひとり旅をする人のことを自分探しをしているなんて言うことがありますが、それはたいていそんなことをしても見つからないという揶揄する感じがほとんどかと思います。
旅に気楽に行けない今この時期は使われることも減ったのかなと思います。
では自分探しをしなくていいのかというとそんなことはありません。
若林さんはこう書いています。
キャラクターの操作方法が「自分探し」で、ゲームの攻略本が「社会探し」だろう。
若林正恭『ナナメの夕暮れ』(文春文庫)p217
自分が思う自分という存在そのものと、その自分と世界との距離感を探っていくことが大切であり、その行動をし続けていくことが自分という存在の意義を知り高めていくことなのだと感じました。
この一冊の中でも若林さん自身の心境や環境の変化というものを感じ取ることができました。
そのなかで心境やものの考え方の変化をこの一冊のなかでも感じ取ることができました。
次作がいつになるかわかりませんが、より大人になった若林さんの文章も読んでみたいです。