水野仁輔『カレーの疑問』を読んで、人生を哲学をする。

今回ご紹介する本は、水野仁輔さんの『カレーの疑問』(イートミー出版)です。

カレーの出張料理人である水野さんが寄せられた様々なカレーの疑問について回答していきます。

カレーに関するちょっとした言われると気になるものから調理テクニック、哲学につながりそうなものまで様々でした。

 

そもそもカレーとはどういう料理のことを指すのでしょうか?

これに関しては水野さんもカレーの定義は難しいとおっしゃっています。

現段階では「作った人がカレーだと言えばカレー。でも食べた人がカレーじゃないと言えばカレーじゃない」としていました。

それだけ複雑な料理なのだと思いました。

でもそもそも定義をする必要そのものもないかもしれませんね。

 

普段の水野さんの発信で触れられていることも多かったので復習になるところも多かったです。

料理は科学であり、根拠があって実施されていることもたくさんあるのだと思いました。

 

最後の問いが「水野さんにとってカレーとは?」でした。

なかなか奥が深い問いです。

カレーのおかげで会いたい人に会え、行きたいところに行けたことからかつては「コミュニケーションツール」だとおっしゃっていたそうです。

カレーの活動が30周年を見えてきた今は一歩進んで「道しるべ」としていました。

昔から夢も目標もなく先のことはわかりませんが、カレーを携えてさえいればきっといい方向を指し示してくれることでしょう。

気ままに進んでいきたいと思っています。

(205頁)

と締めくくっています。

 

何かを極めるということを、日本では「道」と表現することがあります。

茶道と華道、書道は合わせて日本の芸術伝統文化で三道とも呼ばれているそうです。

武道にも多く使われています。

これらは決して上手になることや強くなることだけが目的というわけではありません。

それによって精神性が育まれることもたくさんあるはずです。

日本人にとってはオリジナルの道が存在するのだと思います。

 

水野さんはカレーの道を極めているのだと発信を見ていて感じます。

カレーによって人生哲学まで考えているんじゃないかと思います。

 

私だったら何で道を極めていこうかと考えるとやはり読書・本なのだと思います。

私にとって本って何だろうと少し考えてみたいと思います。

本の本質は情報だと思っています。

これがそのまま定義としてもいいと思います。

本は情報であると。

電子書籍も一般的になっているように必ずしも紙が束になって綴じられているものが本とは言えなくなっていると思います。

私は紙の本で読むほうが好きで、ほぼほぼそうしていますが、電子書籍を否定するつもりもありません。

本質としては情報なのでまだ本としてはまとめられていない連載やWEB記事、個人ブログも本の仲間だと思っています。

ただ、全ての情報が自分にとって必要とは限りません。

必要としている時期というものもありますし、そもそも自分とは肌が合わないものというのもあります。

合わないからダメな本というレッテルを貼ることはしたくありません。

情報の中でも自分にとって有益になりそうなものを選んでいるだけなのかもしれません。

 

私は、アウトプットをきっかけにそれまで閉じられた世界だと思っていた読書の世界で多くの人と交流できるようになりました。

SNSでコメントのやり取りをしたり、読書会に参加したりと様々な体験をすることができました。

本がなければ話に困っていたかもしれません。

そこに共通の話題があることで、性別や年代を超えての友だちが増えました。

なので私にとっても本はコミュニケーションツールだと思います。

その先は読書セラピストとしての活動を続けながら見えてくるものがあったらいいなと思います。

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