今回ご紹介するのは、池上彰『ニュースの読み方使い方』(新潮社)です。
私は長らくニュースから距離を置く生活をしていました。
きっかけはロルフ・ドベリ氏の『News Diet』(サンマーク出版)を読んだことでした。
意識していなくても、私たちのもとには多くの情報が舞い込んできます。
でもそれらの情報が自分の人生にどれほど影響を与えているのかと考えると、案外少ないのではないかと思います。
もともと私の自宅にテレビはありません。
ネットでニュースを見ることもしませんし、新聞の購読もしていませんでした。
なるべくニュースから離れる生活をしてきましたが、困ったことはひとつもありませんでした。
本当に大切な情報というのは周りが話題にしているので入ってきますし、「知らない」と言えば周りが丁寧に教えてくれます。
ネガティブな情報に心を引っ張られなくなったのも大きかったです。
ニュースとの付き合い方がわかってきたうえで、改めて情報への接し方を考えてみたくなりました。
もともとのダイエットの意味は「整えること」にあります。
必ずしも、過体重の方が体重を減らすために行うものではありません。
低体重の方が筋肉をつけて体重を増やしていくのもダイエットの部類です。
最低限の付き合い方がわかってきたので、今後は上手に情報を仕入れることに目を向けていこうと思いました。
そこで選んだのが新聞です。
ひとつは、活字媒体が好きだからです。
ただ、どう接していくかの道すじがほしいと思い、池上彰さんの本を手に取りました。
この本は、高校一年生のとき、国語の教科担任だった先生が教えてくれました。
情報への接し方として大事なポイントが書かれていました。
新聞のメリットは、紙なのでスクラップができることだと感じました。
また、紙面の分量は限られているので、割かれているスペースによって重要度が一目でわかります。
すべてをじっくり読むというよりも、関心のある話題から触れていけたらいいのかなと思いました。
情報という点では、本への接し方も印象的でした。
池上さんは本を「奴隷」と「お姫様」に分けているとのことです。
「奴隷」の本は使い倒す感覚です。
角を折り、書き込みなどを行うことにより、書かれていることを最大限吸収し、活用していく感じです。
一方の「お姫様」は愛蔵本です。
私は基本的には「奴隷本」として扱っています。
それでも不思議とそれができない本もあります。
そういう本は「お姫様」のように大切に扱えばいいのだと思います。
池上さんの取材・インタビュー術の中で、仕事について触れられていたところが印象的だったので最後に紹介します。
もし仕事に行き詰まったら、次のようなことを思い出してみてください。
それは、「なぜ自分はこの仕事をしているのか」ということです。
(中略)
お客様が得をするために、自分は仕事をしている。つまり、相手のことを考えているのです。
「相手のことを考える」というのは、目先の利益ではありません。
将来もずっと付き合ってくださいという姿勢を示すことです。
池上彰『ニュースの読み方使い方』(新潮社)(p99-100)
目の前の人の役に立つこと、困っていることを解決することが仕事だと思います。
それを行うことで、相手に感動を与えることができます。
感動を与えることが仕事だと言い換えることもできます。
目先の利益だけでなく、仕事で接する人たちとはこれからのことも考えながら、つながっていく関係を大切にしていきたいと思います。















