今回ご紹介する本は、Rethink Books・編『今日の宿題』(NUMABOOKS)です。
内沼晋太郎さんが経営する下北沢の本屋B&Bが期間限定で福岡に出店することになりました。
そこの本屋さんの壁のスペースの活用法を考えたときに関わりのある人からの宿題を掲載することになりました。
その宿題は現地に行かないとわからないというものでしたが、それをまとめたのがこの一冊となります。
文庫本のサイズですが、700頁弱あり鈍器本と呼べるほどの厚さです。
学生時代に宿題にワクワクすることはありませんでした。
社会人になってからは自ら問題を見つけてそれを解決していく能力が求められます。
それは仕事においてもそうですし、生活に関しても当てはまります。
自分が尊敬する人からの問いかけはそれ自体で気づきのきっかけになることが多いです。
せっかくなので一つ宿題に取り組んだ見たいと思います。
あなたのカレーの思い出を教えてください。
(笑える話、泣ける話、くだらない話、なんでも)
水野仁輔<東京カリー番長>
(358頁)

Spオムライスカレー
私が初めてそのカレー屋さんに行ったのは高校生のときでした。
お店の名前は「北海道カリークラブおの」です。
予備校の授業まで時間があり、お腹も空いていたのでふらっと立ち寄りました。
そのときはおいしいカレーだなと思うくらいで、特別大きなインパクトを与えた訳ではありませんでした。
言ってしまえば普通のカレーだと思っていました。
予備校近くのお店は限られていますので、何度か足を運びました。
普通のカレーと思っていたのに、何度も足を運ぶということはカレーが好きなんだという自己の発見がありました。
これまでに自己紹介の「好きな食べ物」を埋めるのに苦労していた私は過去を振り返り、カレーこそそれであったと気づきました。
ただそれだけではこのお店に通う理由にはなりません。
だんだんと普通と思っていた、このお店のカレーははまる魔力のようなおいしさがあることに気づきました。
いったんはカレーが好きということに落ち着いていたもののだんだんこのお店の普通とも言えるカレーがトップオブトップなのではないかという気がしてきました。
「今日のおすすめ」をいただくことが多いです。
メニューはどれも美味しいのですが、玉子とカツがトッピングされているオムライスカレーが絶品です。
先日、札幌駅近くで買い物をした帰りに向かったところ、2025年9月7日で26年の歴史に幕を閉じる案内がありました。
私がカレーが好きだと気づかせてくれたお店がなくなってしまうと知り、ショックを受けました。
何事も変わらずにずっと続いていくとは限りません。
飲食店もなくなってしまっては、どうしようもありません。
いつか行こうではなく、行けるうちに行かないと食べられなくなってしまいます。
私は好きなお店が色々とありますが、常連づらをするのが好きではありません。
なので積極的にお店の人に話しかけるということもしません。
話しかけられるのは嫌いではありませんし、むしろ好きです。
おのさんをはじめとするスタッフの皆さんとお話をする機会はありませんでした。
それでもちょっとしたあいさつや「ごちそうさまです」と言える瞬間がとても好きでした。
カレーを通して対話をしているような感覚になりました。
閉店を迎えるにあたってひとまずお疲れ様でしたという気持ちを贈りたいです。
おのさんの作る普通のカレーが最強だったなと今でも思っています。
そしてできることならばまたいつかおのさんの普通のカレーをまた食べたいです。
ありがとうございました。















