岡田悠『はこんでころぶ』を読んで、エッセイと小説の可能性を考える。

今回ご紹介する本は、岡田悠さんの『はこんでころぶ』です。

 

自動車運転をテーマにした書き下ろしの個人制作本です。

岡田さんのことを知ったのは『0メートルの旅』(ダイヤモンド社)が重版されたときでした。

そのときの経緯を編集の今野さんとのやりとりを通して見ていました。

真面目さのなかに世の中のことを面白おかしく洞察している方という印象を受けています。

『0メートルの旅』を読んでからはPodcast『超旅ラジオ』やnoteを楽しんでいます。

 

岡田さんは一度運転免許を失効しています。

ペーパードライバーであり、気づいたときにはもう一度教習所からやり直さなければという状況になっていました。

一度目の免許を取るときの話から35歳で二度目の免許取得までの様子が書かれています。

岡田さんは『0メートルの旅』を書かれているように旅がお好きな方です。

二度目の免許を取ろうと思ったきっかけは、車がないことで諦めていた旅があったからということでした。

 

私は運転免許を持って入るもののペーパードライバーです。

今急に運転してと言われても困り果ててしまいます。

何より事故を起こしそうで怖いです。

運転をしないので当然違反もありませんのでゴールド免許です。

一昔前は身分証書としての免許証の役割がありましたが、今はマイナンバーカードがありますから、本当に何かあったとき用なのだと思います。

北海道も田舎にいけば車が必須とは言いますが、札幌は街中で生活をする分には困りません。

せっかく取った免許を失効してはもったいないので、ひとまず忘れずに更新は続けておこうと思います。

 

読んでいて免許教習あるあるがあり、記憶が呼び起こされました。

学科試験でいう俗にいう引っ掛け問題は懐かしくなりました。

また、私が通った教習場も「バックで駐車をする際に何本目のポールとポールが重なったときにハンドルを切りましょう」といったほかで応用が全く利かないであろうテクニックがあったことを思い出しました。

 

二度目の免許取得と運転へのプレッシャーを感じており、念入りに準備をしている様子が書かれていました。

また、自分にプレッシャーをかけるように運転免許を取得する前に車を購入するのは岡田さんらしいなと思いました。

 

運転免許の講習にはビデオを見る場面があったことを覚えている方も多いかと思います。

岡田さんはその動画をYouTubeで発見して、登場人物を分析していました。

そこからひとつの物語を浮き上がらせていました。

妄想が膨らんだところからできているのかなと思わせる面白い小説でした。

 

エッセイを苦手と公言する小説家さんは多いです。

でも、小説家さんが書くエッセイは例外なく面白いと私は感じています。

それは小説家さんの周りにだけ面白い出来事が起こっているのではなく、どう感じてどう表現すればいいかを心得ているのだと思います。

岡田さんの場合、逆でエッセイが面白い人が書く小説も面白いというパターンです。

私もいつか小説を書いて見たいなと思いつつ、まずはこちらの本のようにエッセイを中心とした本を一冊作れたらなと思っています。

 

ペンギンの挿絵も素敵でした。

これからも岡田さんの文章を楽しんで読みたいと思います。

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松浦弥太郎『なくなったら困る110のしあわせ』(三笠書房知的生きかた文庫)を読んで、大切にしたいことを見直す。

言葉以外のほうが相手に理解を委ねることができるかも

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