幕の内弁当を食べるように

旅のお供に本を持っていきます。

なるべく荷物にならないように文庫本を選ぶことが多いです。

読み始めて相性がよくないなと感じてしまうと先が大変なのでアンソロジーを好みます。

 

今回紹介する本は、『Jミステリー2023 SPRING』(光文社文庫)です。

定期的に発刊されているミステリーのアンソロジーです、

6作品が収められています。

お目当ては東野圭吾さんでした。

もちろん大満足でした。

アンソロジーの良いところは気軽に新しい作家さんの本を読むことができるところにあります。

また、短編作品なのでぎゅっと濃縮された文章で結末がわかりやすくなるのも特徴かなと思います。

 

アンソロジー作品というのは幕の内弁当に似ているなと感じます。

いろいろなおかずが入っています。

お目当てはあれど、それだけ楽しむのではなく、他にも楽しむことができます。

 

初読みの作家さんで特に印象に残ったのは結城真一郎さんの『不必要不可欠な殺人』でした。

ミステリーの核心ではありませんが、冒頭での時間の感じ方についての記述が印象に残りました。

人は二十歳を迎えた時点で、主観的には人生の半分が過ぎているのだという。

結城真一郎『不必要不可欠な殺人』(p 83)

これは心理学的にも証明されているジャネーの法則というそうです。

人は歳を重ねるごとに時間が経つはやさを感じるとよく言われます。

社会人になれば同じような日々を過ごしますし、新しい刺激が減ってしまいます。

だからこそ変化を求めて行動し続けることが大切です。

本を読むというのはまさしく手軽にできる新しい脳への刺激であり、体験です。

読んだことを小さくてもいいので行動に移すことは大切だと日々感じています。

それはビジネス書であっても、小説であっても変わりません。

やりやすさは異なるので無理をせずに続けていけたらいいなと思います。

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