今回ご紹介する本は、小池紀子さんの『ふうふ写真散歩』(飛鳥新社)です。
具体的な時期は忘れてしまったのですが、𝕏である日、グッと引き込まれる写真に出合いました。
そのままひたすらタイムラインをさかのぼって写真とそこに添えられた言葉を眺めていました。
なんらかの事情で旦那様とは話ができる環境ではないことと旦那様に感謝をしていることが伝わってくる写真と言葉の数々でした。
そのアカウントが今回紹介する小池紀子さんです。
本書を読むことで馴れ初めから現在までのことがわかりました。
お二人の共通の趣味は写真を撮ることであり、ドイツのライカのカメラを使って撮影されています。
ライカと言えば職人がひとつひとつ手作りでつくる格式の高いカメラです。
ファンも多くいます。
アマチュア写真家であった小池徹さんとの出会いから、結婚に至るまでの様子などが書かれています。
フォトエッセイということで文章と写真が掲載されています。
写真だけでも見ていて素敵だなと思うのですが、そこに文章が加わると印象深いものになっていきます。
お二人ともスナップショットが好きということでした。
撮影するテーマは特になく、「いいな」と感じたものにレンズを向けてシャッターを切るだけとのことでした。
日々の暮らしの中に写真が溶け込むというのはこのようなお二人の生活のことなのかなと思いました。
「いいなと思う瞬間を、好きなように撮ればいいよ」
夫は、いつもそう言っていた。
とありました。
逆にそうでなければ写真を続けていくことはできないかもしれないなと思いました。
「撮るものを無理やり探そうとするのではなく、いいなと思う瞬間を撮る」、これは幡野広志さんの教えにも合致するところです。
私もこの方向性で写真を撮られている方が素敵だと思ったのでそのスタンスでやっていこうと思います。
また、お互いを撮影している写真もあります。
どの写真も素敵な表情をしてらっしゃいます。
写真というものは結果として残るものは被写体ですが、その表情を引き出すのは撮影者の腕によるところがあると思います。
写っている人がいい表情をしているということは撮影者との関係性がよいということに他ならないと思います。
正直、人を撮るのは難しいと感じていましたが、関係性を築くなかでそのような写真が撮れたらいいなと思います。
旦那様の徹さんは交通事故に遭い意識不明になっているとのことでした。
写真を残していたからこそ振り返ることができることもあるでしょうし、思い出すことができる部分もあるのかなと思います。
小池さんのように写真を見返していて悲しい気持ちになるのでなく、前向きな感謝の気持ちが湧いてくるというのは素敵なことです。
20年にわたる写真の記録の一部を拝見しました。
いいなと思った瞬間を写真に収める。
見返した時にあんな時もあったなぁと温かい気持ちになるような、そんな写真を私も撮りたいなと思います。















