『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない! 萌える現代詩入門』を読んで考えた、詩との付き合い方

今回ご紹介する本は、豊﨑由美さん、広瀬大志さんの『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない! 萌える現代詩入門』(思潮社)です。

本屋B&Bのオンラインイベントをきっかけに購入しました。

詩への関心が高まっていたので読みました。

『現代詩手帖』の連載が補強されまとめられた一冊とのことです。

 

近代から現代にかけての詩の歴史の編纂がされています。

詩を訳すとポエムとなりますが、どこか嘲笑的な意味合いで使われることもあります。

そうではなくて詩はもともと格好いいものなのだということが全編を通して伝わってきました。

 

読んでいて気づいたのは、私のような詩を意識して読むようなことがない人でも歌で多くの詩に接しているということです。

メロディーの力もありますが、メロディーだけでなく歌詞の言葉の力があるからこそ歌の良さが際立つということが多々あります。

日本語に合った音の感覚があるように、はまりやすいリズムがあるのだと感じました。

本書に出てくる方では椎名林檎さんや、THE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』の歌詞がいいなと思いました。

いいなと思った曲に関しては歌詞まで深く洞察してみるのが面白いかもしれませんね。

 

詩の最大の武器は抒情を表すこととありました。

抒情とは「感情を述べ表すこと」というのが辞書的な意味となります。

言葉を尽くしたほうが相手に気持ちが伝わるというのは案外錯覚なのかもしれません。

尖ったナイフのほうが切れ味がいいように、感情そのままぶつける言葉のほうが届くものがあるかもしれません。

 

わかりやすい詩もあれば、あえてわかりにくくしている詩もあります。

このブログではむずかしく感じて紹介をしなかった詩集もあります。

その詩の著者の別の作品がこの本で取り上げられていました。

わかりにくいものは音としてイメージする楽しみもありますし、難解な時に送り仮名がないのは字としてイメージを膨らませる意味合いがあるそうです。

詩はこうでなければいけないといった形式がないからこそ、評価が難しいところでもあると思います。

あまり難しく考えすぎずに、フラットな気持ちで色々な作品に触れていきたいと思います。

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