今回ご紹介する本は、『誕生日の日記』(日記屋 月日)です。
東京の下北沢に日記の本だけを取り扱う日記屋 月日という本屋さんがあります。
そこで出版部門立ち上げプロジェクトのクラウドファンディングがあり、そのリターンとしていただきました。
15人の方が誕生日にまつわる日記を寄稿しています。
通常の本は角にページ数が印字されていますが、この本にはそれがありません。
その代わりに日付が書かれています。
小学生の頃は誕生日を迎えるとケーキやごちそうが食べられて、プレゼントまでもらえる素敵な日でした。
ちなみに食べたいものは何でもリクエストOKでしたので、小豆のお赤飯とエビフライを頼んでいました。
今でもそれらは好きです。
中学生以降はお誕生日おめでとうと言われるとなんだか気恥ずかしさみたいなものがありました。
自分にとっては特別な日であっても他の人にとっては変わらぬ365日のうちの1日でしかありません。
そう思っていましたし、これからもその考え方はベースとなっていきます。
この本を読んでいてはっとするところがありましたので引用します。
誕生を祝ってもらえるからというよりも、1年のなかの唯一の1日というそれなりに発生頻度の低い日が、個人の日として各々にとくべつに割り振られているのはやっぱりおもしろい。
『誕生日の日記』(日記屋 月日)(古賀及子さん1月23日)
誰にでも一年に一日が誕生日として割り振られています。
この時間感覚というものが何かを考えるのにちょうどいいのだと思いました。
祝ってもらえるかどうかではなく、自分がどうしていきたいかを考える日として、こういう日があるのだと思えたらいいのかなと思いました。