相手のことを想像して文章を書く。

今回ご紹介する本は、へーレン・ハンフ 編著(江藤淳 訳)『チャリング・クロス街84番地 増補版』(中公文庫)です。

一万円選書で知られる砂川のいわた書店に行った際に購入しました。

 

ロンドンの古書店に勤める男性とニューヨーク在住の女性脚本家との往復書簡です。

往復書簡といっても注文のやり取りがメインです。

それでもちょっとした気遣いや古書店としてのプロフェッショナルさを感じることができました。

これらのやり取りが20年に及ぶものであり、読むスピードからすると考えられないものでした。

会うこともなく、また目的は何であれ特定の人とそれだけ長い時間交流できるのは何とも素敵なことだと思います。

 

私は文章を書くのが好きです。

読書感想文も苦手にはしなかったタイプです。

読書感想文に関しては先生に対して読んだ本に対する手紙だと思っていました。

 

また、大学院合格塾の藤本さんの開催する修身教授録読書会に参加するようになってからは複写はがきの控えを使って手紙を書く機会が増えました。

読書会に参加してくださった方にはお礼のハガキを書くようにしています。

返信を要求しているものではありませんが、やはり返事が来るとうれしいものです。

 

手紙は読む時間よりも書く時間のほうが圧倒的に長いです。

送ってしまうと訂正することはできません。

それだけに慎重になります。

自分が紡いだ言葉が誰かの胸に残り続けるなんてこともあるのかもしれません。

むしろそうであってほしいと思いながら手紙を書くこと、文章を書くことに向き合っていきたいと本書を読んで思いました。

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