双極症とともに生きていく

今回ご紹介するのは、ふみふみこ『楽園をめざして③』(講談社)です。

著者のふみふみこさんは双極症の当事者です。
双極症はかつて躁鬱病と呼ばれていました。
マルチな才能で活動している坂口恭平さんは今でもこの呼び名を使っています。
それが双極性障害となり、その名にある「障害」のイメージから双極症となり、今は名称の移行期となっており、混在している状況です。

双極症にはⅠ型とⅡ型があります。
躁状態になったときに入院が必要なレベルまでなるのがⅠ型という認識です。
ちなみに私は躁状態で数度入院をしていますので、Ⅰ型に分類されています。

現在も投薬治療を行なっています。
それでも症状としては安定していますのでフルタイムで働くことができています。

双極症に限らず、多くの病気は正しい知識を仕入れるということが大事です。
この本の内容だけを実践すればいいというよりも複数の本に当たって共通しているところを探したり、取り組みやすいのを参考にしたりするのがよいと思います。
ネガティブな情報をインターネットやSNSで追いかけるのはお勧めしません。
それでも玉石混交で良い情報発信者の方もいらっしゃるので付き合い方はむずかしいところがあります。

この漫画のストーリーとしては双極症の青年の弟が交通事故で亡くなった際に、弟に妻子がいたことがわかります。
その青年と妻子がひとつ屋根の下で暮らすことになり、物語が進んでいきます。

同じ病気であっても症状は人それぞれです。
私は毎日の生活で気分の小さな波を感じることはあります。
それでも仕事を休むことなく働くことができています。
どちらかというと躁状態になってしまい周りに迷惑をかけてしまうことのほうを危惧しています。
そのために治療を続けていますし、服薬を欠かさず行なっています。

生活を続けていればどこかで何かを決めなければいけない瞬間があるでしょうし、生活スタイルを変更することもあると思います。
それらに適応できる心構えが大切だなと感じました。

3巻のなかに他者に状態を判断してもらう話が出ていました。
雨こんこんさんの『きょうのお母さんはマル お母さんはバツ』(星和書店)の内容だそうです。
私は主観で気分を判断して日記に書くようにしています。
周りの人の判断を加えることはありません。
心配されたらブレーキを踏まなければと決めておくことをしています。
その人たちに心配されたら行動を自制するつもりでいます。
そういう意味でも周りに状況を伝えておくことや普段から信頼関係を築いておくことは大切だなと思いました。

この漫画は3巻で完結しました。
もっとこの世界観を味わいたかったなというのが本音でした。

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