自分で誰かの靴を履いてみる

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)です。

いわた書店の一万円選書のご縁で手に取りました。

選書理由をお聞きすることはないので色々なことを想像しながら読みました。

 

息子さんがイギリスの元底辺中学校に進学し、そこでの出来事がつづられています。

著者のブレイディみかこさんは福岡生まれで、音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返して結婚をし、現在もイギリス住まいです。

タイトルは、息子さんの国語のノートの端書きからきています。

「ブルー」の気持ちの意味を聞かれて間違えた話を聞いたあとに掃除で部屋に入って見ると、

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー。

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮文庫)(p31)

とありました。

 

イギリスと日本の教育カリキュラムの違いも知ることができておもしろかったです。

演劇の科目があり、情緒を育むのだと思いました。

印象的だったのは「シティズンシップ・エデュケーション」のなかでポリティカルな事柄にも触れられ、「エンパシーとは何か」の問いがあったそうです。

そこで答えられた「自分で誰かの靴を履いてみること」というのが印象的でした。

英語の定型表現であり、他人の立場に立つということをこう表現するのは洒落ているなと思いました。

 

元底辺中学校だっからなのか、暴力沙汰に巻き込まれることもありますし、差別を受けることもあります。

日本に住んでいると他の人種と関わることは少ないのかもしれません。

そうすると逆に視野が狭くなりがちになりますし、受け入れられないこともあるように思います。

差別は悪いこととわかっていても知らないことで誰かを傷つけたり、権利を否定したりしてしまうことはもしかしたらあるのかもしれません。

 

わたしは日本人であるという誇りは大切にしたいです。

でも何をもって日本人と言えるかはむずかしいですし、あらゆるものを受け入れるだけの柔軟さは持ち合わせていたいです。

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