小山清『風の便り』(夏葉社)

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

今回紹介する本は、小山清『風の便り』(夏葉社)です。

円錐書店で購入をしました。

著者の小山清さんは作家です。

11編の随筆が収められています。

 

夏葉社の本は装丁がとても素敵です。

高橋和枝さんの装画も良い雰囲気を醸しだしています。

 

帯にもある言葉が印象的です。

僕はむかし、小説家を志願したときに、こんなことを思いました。

「好きな人のことを褒めることで生涯を送りたい。」

考えてみると、僕は片思いばかりしている男のようです。

 

小山清『風の便り』(夏葉社)(p12)

良いところ探しはとても大切なことだと思います。

男女に限らず人間関係において粗探しをして、それを相手に伝えて改善させるというのはむずかしいと考えています。

それよりも相手の良いところを見つけてそれを素直に伝えていくほうが良い人間関係を築いていけるはずです。

 

勤め先のお金を盗んだ罪で刑務所に入っていたこともあるそうです。

刑務として仕事に当たるわけです。

社会にいても、また刑務所の中にいても、私たちをいろんな煩いや悩みから救ってくれるのは、仕事に精をだすこと以外にはないように私には思われます。

小山清『風の便り』(夏葉社)(p86)

仕事というのは他とのつながりを保つためのものなのかもしれません。

ひとりで生きていくのであれば、お金も必要ありません。

お金を得ることが仕事とは思っていません。

社会の中で役に立つことや困っている人を助けることという仕事観が私の中ではしっくりときています。

もちろんお金が多くもらえる仕事もあれば、そうなりにくい仕事もあります。

お金はあくまでも手段でしかありません。

自分の行っている仕事の意義を感じることが大切なのではないかと思いました。

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高村光太郎『山のスケッチ』(中央公論美術出版)

安部公房『砂の女』(新潮文庫)

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