今回ご紹介する本は、辰野勇さんの『自然に生きる』(角川新書)です。
副題としまして「不要なものは何ひとつ持たない」とあります。
本屋さんで偶然見つけて購入をしました。
登山用品メーカーモンベルの創業者である辰野さんの人生と経営の哲学が詰まった一冊です。
藤本さんとのYouTubeでも紹介をしました。
高校時代、私は山岳部に所属をしていました。
中学までは野球をやっていました。
新しいことにチャレンジしたいと思い、勧誘を受けた山岳部に入部をしました。
1年生の頃はきつさを感じていましたが、2年生になる頃には景色を楽しみながら山を登れるようになりました。
山岳部にも高体連があります。
登る速さを競うものではなく、登山に必要な知識や実際の行動が評価されます。
当然順位は付きます。
でも本来登山は誰かと競争するものではありません。
どこまでも自然と向き合う行為なのだと思います。
登山の原則として以下のことが書かれていました。
必要なものは何ひとつ忘れてはならない。
しかし不要なものは何ひとつ持って行ってはならない。
辰野勇『自然に生きる』(角川新書)(33頁)
必要なものを持っていかないと身の安全を守ることができなくなるので当然です。
不要なものを削るのも忘れてはいけません。
山岳部時代顧問の先生には「1gでも軽くしなさい」と言われました。
行動食のパーケージの箱などは山では不要です。
それでものすごく何かが変わるわけではありません。
でも、そういう姿勢が行動に反映されていくのだと思っています。
辰野さんの座右の名が書かれていました。
馬なり 道なり
辰野勇『自然に生きる』(角川新書)(140頁)
山の不整地でも馬は状況を見て前に進んでいきます。
馬に身を任せるように自然体で生きていくことを表した言葉とのことです。
どんなにベストコンディションで挑もうとしても登山で相手をするのは自然です。
天気には逆らうことができません。
自分の手ではどうすることもできないことに対して向き合っていくことも登山から私は学びました。
私はモンベルの機能美を追求した感じが好きです。
派手さがないシンプルなところが素敵です。
それは売れるものを作るのではなく、必要なものを作られてきたからだと思っています。
辰野さんはアメリカの知人に
「Do what you like. Like what you do.」
(好きなことをやりなさい。そして、やっていることを好きになりなさい)
辰野勇『自然に生きる』(角川新書)(147頁)
という言葉を教えてもらいました。
好きなことを仕事にできる人は幸せです。
そうでなくても始めてみた仕事を好きになるまで向き合うこともできます。
そういう姿勢でこれからも向き合っていきたいです。















