死を見つめて生きてみる

今回ご紹介する本は、岸川柑さんの『馬鹿なのか、生きたくないのに貯金したい』です。

2025年8月の文学フリマ札幌で購入した一冊です。

各ブースを見てまわっていたところで声をかけられました。

ノーマークでしたが著者の岸川さんには以前読書会に参加いただいていました。

せっかくなので購入をしました。

川柳調の歯切れのいいタイトルのリズムが魅力的です。

 

ジャンルはエッセイになります。

17篇のエッセイが収められています。

東京で過ごし、札幌で大学生活を送った岸川さんが東京を離れ、札幌で猫と暮らすようになってからのことが書かれています。

 

貯金は将来何かあったときのために備えておくものです。

どれくらい生きるつもりなのか考えていないのに貯金をしたいというのは確かに本末転倒なところがあるなと思いました。

何に備えるための貯金なのかは考えたいところです。

私は今、職を失っても数ヶ月は過ごせるくらいのお金を蓄えているつもりです。

急な入院にもおそらく対応できます。

どれくらい貯金をしておかなければというのは特にありません。

逆に今やりたいことを制限してまで貯金をするのは違うのかなと思っています。

もちろんそれが借金をしてまでやりたいことなのかは考える必要がありそうです。

でも、何かを制限をしてそのことを先延ばしする意味があるのかは考えたいところです。

 

ちなみにこの本に読書会に参加されたときのエピソードが書かれていました。

発見したときに否定的なことが書かれていたらどうしようかとひやっとしましたが大丈夫でした。

私にとっても読書会はコミュニティのひとつです。

共通点として「本を話題にする」くらいでいいと思っています。

年齢や職業、本名すら気にすることなくゆるいつながりがもてるので十分なのかなと思いました。

 

「死」についても色々と考えました。

私たちは生きている限り、必ず死を迎えます。

死んでなければ生きていると言えるかどうかもわかりません。

わからないというよりも死の対義語は生でいいのかいまいちピンときていません。

誤解を恐れずに言えば私は自分で死を選ぶことを必ずしも悪いことだとは思っていません。

でも、目の前の大切な人がそのような選択をしたいと言われたときにどう返すかはわかりません。

そうであるならばできることは考え続けることなのだと思います。

考え続けて結論めいたものがそのときに出せればいいのだと思います。

死にたくないというのが生きる動機であってもいいんじゃないかとぼんやりと考えました。

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