サードプレイスとしての読書会

今回ご紹介するのは、レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』(みすず書房)です。

副題として『コミュニティの核になる「とびきり居心地のよい場所」』とあります。

 

「サードプレイス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

私はコーヒーチェーンのスターバックスコーヒーを通して知りました。

 

本書では、

「サードプレイス(第三の場所)」を、「インフォーマルな公共生活の中核的環境」の意味で使うことにする。

サードプレイスというのは、家庭と仕事の領域を超えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマルな、お楽しみの集いのために場を提供する、さまざまな公共の場所の総称である。

レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』(みすず書房)(59頁)

としています。

一番時間を過ごすであろう自宅、二番目に職場や学校、そしてカフェなどの第三の場所が「サードプレイス」ということです。

 

私は主催している読書会がサードプレイスになったらいいなという思いでやっています。

現在、読書会を始めるための手引きとなるようなZINEを作成しています。

そこでこのサードプレイスに触れるにあたり、紹介してもらって読みました。

 

主にアメリカにおける状況であり、初版も少し前なのでスターバックスコーヒーについては触れられていませんでした。

フランスやイギリスなどに代表されるヨーロッパのカフェにはあるけれども、アメリカのカフェには見られないものといった比較がなされていました。

 

もちろんそのすべてを日本に置き換えられるわけではありません。

サードプレイスにおける重要なものとして、「常連」の存在が挙げられていました。

常連というのは必須の要素であり、そこからほかのすべての特徴が生まれるとあります。

「あのお店にはいつ行っても誰々さんがいるから行こう」というのは、確かにお店に行く動機になると思います。

 

ただ、本書で触れられていない点として、日本においてはお店の人の存在が大きいのではないかと思います。

具体的にはカフェやバーでいうところのマスターや、スナックのママさんのような存在です。

わざわざカウンター席を選んで話をするというのは、その人を目掛けてお店に行っているからこそ生まれるコミュニケーションの形だと思います。

 

いずれにしても、ただお店に行って居心地のよい時間を過ごすだけではサードプレイスにはならないのかなと思います。

スターバックスコーヒーでも、店員さんがカップに絵を描いたり、名前を呼んでくれたりといった魅力的な体験ができます。

 

これから私が読書会を続けていくうえで考えたいのは、もちろん読書会そのものを面白いものとして参加してもらうことです。

それと同時に、私に会いに行きたいと思ってもらえるようにしていくことなのかなと思います。

 

私とのおしゃべりを楽しんでもらえることが読書会の付加価値になれば、もっと面白い場になっていくのではないかと思いました。

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