今回ご紹介する本は、三國清三さんの『三流シェフ』(幻冬舎)です。
会社の福利厚生で利用しているflierで要約記事が載っていました。
それに興味を持ち購入していました。
なかなか読まずに積読にしている間に文庫本が刊行されていました。
いつでも読める状態にしておくのにも意味があると思いますのでもったいないとは思っていません。
『致知』で対談記事が載っていたのをきっかけに手を伸ばしました。
表紙のあごひげを触っている並んだ写真がとても印象的です。
三國さんは北海道の増毛で育ちました。
裕福と言える環境ではなかったため、中学を卒業して住み込みで働きながら夜間の調理学校に通うことになります。
住み込みで働いていたのでその夕食を楽しみにしていました。
そこで初めて見て食べたハンバーグに衝撃を受けました。
グランドホテルのハンバーグはこんなものじゃないと言われて、グランドホテルのコックになって、日本一のハンバーグを作ると宣言します。
中卒では無理だと諭されますが、そう簡単には諦めませんでした。
卒業記念行事での研修先がグランドホテルである計画を企てました。
そこで直談判をしてチャンスをつかむことになります。
三國さんは次の段階に進むためには常にどうしたら良いかを考えられていました。
それは愚直であり、時には戦略的でもありました。
その中で特に印象的だったのが鍋洗いという雑用でした。
鍋はぼくの幸運の女神だ。
三國清三『三流シェフ』(幻冬舎)(143頁)
とおっしゃっています。
では、なぜ鍋洗いが許されたのでしょうか?
それにはこうあります。
鍋洗いが許されたのは、誰もやりたがらない仕事だからだ。
苦労する覚悟さえあれば、どこかに居場所は見つかる。見つけた場所で、一生懸命にやれば道は開ける。
三國清三『三流シェフ』(幻冬舎)(144頁)
と述懐しています。
大事なのは鍋洗いをすることではなく、何をすることで信頼関係を築くことができるかを考え、行動できるかなのだど思います。
どの世界においても修行と呼ばれるものが本当に必要か考える時代だと思います。
技術はいくらでも学ぶことができますが、師事したい人がいたり学びたい環境があるならば突破しなければいけない壁があります。
自分にとっての壁を突破する方法がなんであるのかはしっかりと考える必要があります。
それが鍋洗いのような雑用であっても真剣に取り組めば見る人は見ており、評価してくれるものだと思います。
どんなに仕事にも雑用は存在するでしょう。
先を見据えた第一歩を探すことが大切ですね。















