誠心誠意を込めて書く

こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)です。

「本を語る、人と繋がる」をテーマに札幌ゼロ読書会の運営をしています。

また、ブログ、SNSやポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。

 

 

今回紹介する本は、伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)です。

俳優の伊丹十三氏が1961年にヨーロッパに滞在したときの見聞録です。

戦後日本に初めて登場したエッセイと言われているそうです。

いわた書店の一万円選書のご縁で手にしましたが、「エッセイ好きならこの本を読まずして語るな!」というメッセージを勝手に感じました。

文章を書くことに対して伊丹氏は、

もともと、わたくしは浅学にして菲才、どちらかといえば無内容な人間である。そうして明らかに視覚型の人間である。

そういう人間が文章を書くということになれば、これはもう自分が実見して知っていることを誠心誠意書くというより他はないのである。

伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)(p285)

とおっしゃっています。

 

おもしろいことを書こうとせず、見たまま聞いたままをそのまま書いていく。

あとは読み手に委ねるというスタンスが大切だと感じました。

時代を経ているせいもあると思いますが、文化の違いについて現在でも通ずるところがあり、くすりと笑えるような内容でした。

特に229ページからの「スパゲティの正しい食べ方」が印象的でした。

フォークでくるくると巻いていると巨大になってしまうことがありませんか?

その解消法が挿絵とともに大真面目に語られていました。

 

外国で生活するうえで、言葉を話すことができれば、会話の内容を理解できれば十分なのでしょうか?

それももちろん高いハードルですが、それ以上にその国の文化の理解に努めることは大切であり大変なことだと感じました。

だからこそ外国を肌で感じるのは井の中の蛙にならないためにも大切なことなのだと思います。

 

タイトルに“退屈”とありますが、厭世的という印象はありませんでした。

実際に感じたことを誠心誠意書くことが魅力的な文章に繋がるのかなと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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