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今回ご紹介するのは、宇野常寛さんの『遅いインターネット』(幻冬舎文庫)です。
私が宇野常寛さんの『遅いインターネット』を手に取ったのは、糸井重里さんの『ほぼ日刊イトイ新聞の本』を読んだことがきっかけでした。
その本を通じて、インターネットに関連するテーマへの興味が深まり、積読になっていたこちらの本を手に取りました。
「遅いインターネット」という言葉に、現代の私たちの生活とは正反対の印象を受けます。
インターネットとの付き合い方を見つめ直すヒントが得られるのではないかと期待し、ページを開きました。
本書では、インターネットが私たちの生活にどのような影響を与えているのか、またそれとどう向き合うべきかについて深く掘り下げられています。
特に印象的だったのは、「インターネットは速度が速いのではなく、選ぶことができる」という指摘です。
私たちは、インターネット上の多くの情報に触れる機会がある一方で、情報をただ受け取るだけではなく、自ら選択する主体性を持つべきだという考えに深く考えさせられました。
また、インスタントに感情を書き連ねて発散したり、どれだけ賞賛を得られるかを気にするだけの場として使うのではなく、自分の頭で考え、じっくりと咀嚼した上で発信する場としてインターネットを活用すべきだという意見にも共感しました。
この本を読んで、まず驚かされたのは、インターネットが発達してからまだほんの少しの期間しか経っていないという事実です。
私たちの生活の中で、これほど大きな存在となったインターネットが、まだそれほど歴史の浅いものであることに改めて気づかされました。
さらに、その短い期間で発展してきた一方で、良い面もあれば当然改善が必要な面もあるという現状に納得しました。
本書は、これからの世の中がどのように進むべきかを提示してくれる一つの提言であるように感じられます。
この本を読み終えた今、私はインターネットとの関わり方について改めて見直してみようと思います。
感情的に反応するのではなく、情報を自分で選び取り、しっかりと考えた上で意見を発信していくことを心がけたいと思いました。
また、インターネットをどのように使うかという選択は、私たち自身の未来をも左右するものであることを実感しました。
これからのメディアとの付き合い方を考える上で、私の心に深く残る一冊となりました。