梅田悟司『言葉にならない気持ち日記』を読んで、感情の言語化こそ人間がすべきこと。

今回ご紹介する本は、梅田悟司さんの『言葉にならない気持ち日記』(サンクチュアリ出版)です。

 

本屋さんを歩いて回っていたところで偶然見つけました。

「言葉にできる」は武器になる。』(日本経済新聞出版社)では、言語化するためにはまず自分の中で思考する言葉を磨いていくことの重要性を説かれていました。

そしてそれを言語化するための型が紹介されていました。

この一冊はいわばその実践の形のひとつであると感じました。

 

梅田悟司さんはコピーライターとして多くの心に残る言葉を残しています。

私の知っているところですと、ジョージアの「世界は誰かの仕事でできている。」や「この国を、支える人を、支えたい」などがあります。

 

言葉というものは何かを伝えるための手段でありますが、自分一人で思考を巡らせたり考えたりするときにも使っています。

言葉にできない感情というものは無意識のうちに消滅してしまっているものもあるのかもしれません。

梅田さんはその中でも、日常生活に存在している「言葉にならない気持ち」を見つけてそれを言語化する取り組みを本書で行っています。

 

章としては、「生活編」「友人・恋人編」「仕事編」「お店編」「家族編」「子育て編」「SNS編」「趣味編」で構成されています。

あぁ、なるほどなと思えるものばかりでした。

 

私が一番共感したのは、「エスカレーターの新ルールを守るべきかどうか悩む。」(38頁)でした。

地域によって違いはあるもののエスカレーターは急いでいる人のためにどちらか片方を開けて乗るのがマナーというか慣わしのようになっていました。

ここ最近になって「エスカレーター上は歩かずに乗りましょう」、であったり、二列になって乗りましょうということを啓蒙するポスターが貼られるようになりました。

条例によってエスカレーター上を歩くことを禁止している自治体もあるそうです。

しかし、人間の長年の習慣というか空気がそう簡単に変わるわけではありません。

片側どちらかを開けて乗っているケースが多いのではないでしょうか?

エスカレーターを利用するときのルールとして公にされていても、全員が片側にいるところをわざわざ反対側をふさいで乗る勇気は私にはありません。

どちらかに寄って乗るならば多くの人がいるほうを選びます。

ルールとして認められていても実際にそうするかはなかなかむずかしいところです。

これは私が日々感じていたモヤモヤをまさしく言語化していて共感をしました。

 

おそらく多くのモヤモヤは言語化される前にそれこそ雲のように気づいたら消えてしまっているのかもしれません。

これからは生成AI技術を使えば、文章を作れる時代です。

最初は多少ぎこちないところがあっても、だんだんと区別がつかないほどになっていると感じます。

文章を作ってもらうにしても指示を出さなければいけません。

どう感じたかをうまく言葉にできないと文章を作ってもらうことはできません。

生成AIには感じたものをうまく文章にまとめてくれる能力があったとしても、日常でどう感じるかを代わりに感じてもらうことは今のところできません。

どう感じるかどうかをつぶさに観察していく能力がこれからの時代においても求められていくものであると思いました。

今後、もしかしたら脳波から何に反応したら記録できるなんてことができるのかもしれませんがそれは求めている未来なのかと問われると人間の本質を考えるところにもつながっていくように思います。

 

私は毎日日記を書いていますが、何が起こったかよりも何を感じたかどうかを意識して書いていこうと思います。

出来事は後から振り返ることができますが、感情の再現はできません。

文章を書くということは自分の内面を見つめるところから始まると感じました。

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梅田悟司『「言葉にできる」は武器になる。』を読んで、思考を深める道具としての言葉の大切さを感じる。

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