今回ご紹介する本は2冊まとめてです。
つばた英子さん・つばたしゅういちさんの『ききがたり ときをためるくらし』(文春文庫)、『ふたりからひとり ときをためる暮らし それから』(自然食通信社)です。
『人生フルーツ』という素晴らしい映画があります。
札幌ではシアターキノで毎月一度上映がされています。
自然の恵みを享受しながら日々の生活を楽しむつばたご夫妻の生活を記録したものです。
その映画を観ていたので、本屋さんで見つけて興味を持ち購入していました。
『ふたりからひとり』をお借りしたのでまとめて読みました。
映画を含めて考えたことは夫婦の形とこれからの生き方についてです。
私は婚姻関係を持っていません。
なので実際にそのときにならないとわからないことが多々あると思います。
夫婦は支え合って生きていくものであることは承知しています。
ただ、それが相手がいなくては生きていけないとなってしまうと依存状態になってしまいます。
依存ではなく信頼関係で結ばれるというのが私の理想です。
ひとりでも生きていけるんだけど、二人でいるほうが自然だと思えるような関係性を築いていきたいものです。
インタビュアーに対してはお互いを「さん」づけで呼んでいるところがなんとも素敵だなと思いました。
キッチンガーデンと雑木林に囲まれたなかで生活をされてらっしゃいました。
畑を耕し、落ち葉を肥料として作物を育ててきました。
そこでも役割を分担して、お互いが助け合いながら生きてきた様子が伺えました。
お金を出せば食べ物が買えるというのは当たり前のようでありながら、とても恵まれていることなのだと感じました。
また、お金を出して買えるからと言って安ければいいというわけではないのだと思いました。
安いからにはそれなりの理由があり、安全管理を徹底すればそれだけ値段は高くなるでしょう。
海外で大量に作られたものがどんどん出回ると国内の農家さんはアップアップになってしまいます。
地産地消という言葉もあるように、自分の近くで作られるものを選ぶことが今の私にできる最低限度の買い物の仕方なのかもしれません。
本を読みながら素敵な夫婦関係だと思いました。
タイミングをみて、また『人生フルーツ』を観にいきたいです。