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こんにちは、読書セラピストの井田祥吾(@shogogo0301)と申します。
「本を語る、人と繋がる」をテーマに、札幌ゼロ読書会の運営をしています。
また、ブログやSNS、ポッドキャスト等の発信活動を通して、本の魅力や読書の素晴らしさを伝えています。
今回ご紹介するのは、竹内薫『フェイクニュース時代の科学リテラシー超入門』(ディスカヴァー携書)です。
科学リテラシーを高めていくにはどうしたらよいかについて述べられています。
著者の竹内薫さんはサイエンス作家で、『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』が私のお気に入りになっています。
そもそも科学とはなんでしょうか?
それは反証可能であるものを指すとのことでした。
実験の結果、間違いだとわかったという可能性があるものだということです。
このことからも科学的に100%正しいというのはあり得ないということになります。
そういう意味でも科学というのは仮説ありきということになります。
ただこの正しさにもグラデーションがあります。
この本では白と黒で表現をされていました。
山中伸弥教授のiPS細胞も論文として発表されたときは本当なのだろうか、とグレーな仮説であったそうです。
それが他者の実験により白い仮説として認められたわけになります。
日々の情報に接していく中で私たちはどのようにすればいいのでしょうか?
大前提として自分の頭で考えるということになります。
その考える元は中学の理科の知識があればまずは大丈夫ということでした。
情報に触れる際にはその人がどれくらいの専門家を意識することが大切であると書かれていました。
リテラシーを高めていくためにはやはり読書が一番であるということでした。
本でしたらわからないところに遭遇したら自然と止まって考えます。
これが動画であった場合、なんとなくの理解で見続けてしまうかもしれません。
また、おすすめを聞くのではなく、自分の手で本を選ぶこともおすすめされていました。
他人が選んだ本だと多少なりでも受け身になってしまうかもしれませんね。
これからの時代も情報が氾らんするからこそ、情報は自分で精査して取り入れる必要があります。
本書はその理由や方法について教えてくれた一冊でした。