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本が好きな人には映画が好きな方が多い印象を受けます。私もそのようなひとりです。本が原作となるので当たり前のことかもしれません。気になった映画は劇場で観にいくようにしています。
今回ご紹介するのは、『逆光 ヴィム・ヴェンダース パーフェクト・デイズ ダイヤリーズ』(リトルモア)です。著者は映画『PERFECT DAYS』のプロデュースを担当した高崎卓馬さんです。
『PERFECT DAYS』の準備段階から公開に至るまでの経緯が書かれています。監督を務めた巨匠ヴィム・ヴェンダースとの手紙のやりとりも掲載されていました。
脚本も掲載されていましたので、映画を思い出しながら読みました。
映画は東京渋谷のトイレ清掃員の平山の日常を描いています。役所広司さん演じる平山は日々のルーティンを乱れることなくこなす禅僧のようです。映画のなかで描かれているのはむしろルーティンから外れようとする日々です。描かれているものよりも描かれていないことはなんだろうと考えながら、この作品を何度も味わおうと改めて思いました。
この映画を観て良かったなという人にはぜひおすすめしたいです。